「30代で無職でも就職できるのか」という話は、ネット上で結構飛び交っていたりしますよね\(^o^)/
僕もひきこもっていた時は、2ちゃんねるでそんな話をよく耳にしましたし、結局「無理ゲー」という意見になりがちだったのを覚えていますw
そして社会復帰を経て、人材会社で転職エージェントをしていた頃も、30代無職の方から相談を受けることが結構ありました。
本当に全く働いたことがない場合は、非正規でも職歴がある人と比べて、確かに就職が難しいのは間違いなかったですね(°_°)
しかし、当然不可能ということはないですし、むしろ本人が考えるより就職って難しくないんです…!
売り手市場という状況も手伝って、本人の気持ちさえあれば30代からでも全然就職できるんですよ∩(´∀`∩)
今回は元転職エージェント(&ひきこもり)の目線から、30代無職から正社員になる方法を解説していければと思います!
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30代無職でも就職は可能
まず覚えておいてほしいことは、30代無職でも就職することは可能だということです。
もちろん正社員として、それなりの待遇の会社で働けるという意味でです。
30代から就職する上で最も深い問題は、本人が始めから諦めてしまっていることにあります。
いきなり信じろと言われても難しいでしょうが、今無理ゲーだと諦めている方は決してそんなことはないとまず考えてほしいです。
理由の一つは先ほど書いた通り、人手不足で悩んでいる企業がとても多く、全体的に売り手市場であることが挙げられます。
特に中小企業は「まず会ってみよう」という考えを持つ傾向が強いので、書類選考で落とされることも以前より少なくなっています。
なので職歴が全くない履歴書・職務経歴書を提出しても、面接というチャンスに漕ぎ着けられる可能性は高いのです。
無職でも思っているほど不利にならない
売り手市場であることも、確かに無職でも就職しやすい理由。
しかし、僕が転職支援をしていて感じたのは、無職というのはそれほど就職において不利にならないということなんです。
僕としても結構意外だったんですが、これまで職歴が全くない人でも、企業は割と受け入れてくれるんですね…!
その理由としては、職歴がないことも言い方次第で、一つの武器にできるところにあります。
例えば大学を卒業してから30歳まで無職だった場合、面接では空白の7〜8年間について必ず聞かれます。
その際「働いてなかったですが、こういうことを頑張ってました」というような、空白を埋めようとする返答はほぼアウトです。
働かずに勉強したことが現場では役に立たないと、ほとんどの企業側は考えますからね(°_°)
(よっぽど面白いことをしていたら別ですが)
一方、それとは逆に、
「この8年間、正直私は何もしてきませんでした。
ただ、その空白を取り戻すために、これからしっかりと働いていきたいと考えています」
というような回答をすると、面接官に「誠実な人柄」だと評価されやすいです。
これまで無職だったことに変わりはなくても、こうして印象をプラスに変えることはできます。
ここで悪い印象を抱く人もいますが、そういう人は他人を見下しがちな人でもあるので、どの道一緒に働くのは厳しいと思います。
いい篩(ふる)いになるという意味でも、自分の状況を正直かつ誠実に回答することをおすすめしたいですね!
企業はスキルよりも人柄を重視する
ここで一つ質問なのですが、
あなたは
・能力は高いけど、人間的に問題のある人
・能力はないけど、誠実に働いてくれる人
どちらと一緒に働きたいですか?
恐らくほとんどの方が、誠実に働いてくれる人を選択したことと思います。
これは中小企業だけでなく、大手メガベンチャー企業(リクルート、サイバーエージェントなど)も同じなんですが、実はスキルよりも人柄を重視する企業ってかなり多いんです。
もちろん30代の中途採用においては、スキルも大切な要素なのも間違いではありません。
「やる気が通用するのは20代まで」と言われているのも、決して的外れではないのが正直なところです。
しかし、大手でも「この人と働きたいか」を重要視し、中小はそもそもスキル重視での採用が難しいため、結局は人柄次第と考えていいでしょう。
なので30代無職でも、面接まで漕ぎ付けることができたのなら、スキルではなく人柄で勝負することを考えてみてください。
自分にできることを絞り出して伝えるより、できないことはできないと正直に伝えることが大切です。
能力より人柄を武器にして面接に望めば、100点満点の回答はできなくても、一緒に働きたいと思う企業は出てくると思います。
狙い目は中小のホワイト企業
次に働く企業選びについてですが、いきなり大企業へ就職するというのはかなり難しいです。
コンビニや飲食店など、激務かつブラックな企業なら可能性はあるものの、ホワイトな大企業に入るのは相当難しいですね(°_°)
最近は中途採用の枠も開かれ始めたので、一つステップを踏んで入社することは可能ですが、いきなりは不可能だと考えておきましょう。
そこでおすすめしたいのは、中小企業のホワイト企業を探すことです!
残念ながら中小企業では、大企業のように給料も高く福利厚生も充実していて…というのは望めません。
しかし、それなりの給料で残業もほとんどない、そして働いている人が優しい企業というのは、少なからず存在しています。
特に経営者が温かみのある人だった場合、小さくてもいい会社になりやすいので、そういう会社への入社を目指してみてほしいです。
ハローワークにもホワイト企業が眠っている
中小のホワイト企業は、求人サイトにも求人を掲載することがあるので、積極的に探してみることが肝心になります。
そして意外とハローワークにもホワイト企業の求人が眠っていることも、ぜひ知っておいて欲しいことですね!
ハローワークは民間企業ではなく国の機関なので、企業は求人を無料で出すことができます。
つまり採用コストを抑えることができますので、基本的に離職率の高いブラック企業が多いことは間違いないです。
しかし、民間企業で求人を出すと数十万円単位になるので、ホワイト企業でも小さな会社はなかなか手が出せません。
なのでホワイト企業の求人も、しっかり探せば必ず見つけることができるんです!
ハローワークは求人掲載数も膨大なので、探すのは一苦労かもしれませんが、求人はウェブ上でも閲覧可能なので根気よく探してみてください。
ただし、中には嘘の求人も紛れ込んでいるので、面接でブラック企業かどうか見極めることも必要ですね(°_°)
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地方の中小企業は後継者不足で悩んでいる
これは小ネタ程度の話ですが、今地方の中小企業は後継者不足に悩まされています。
会社を継ぐ人がいないがために潰れてしまう会社や、雇用を守るために80歳を過ぎても働いている経営者もいらっしゃいます。
なのでこういう会社に入って頑張れば、将来後継者候補になれる可能性が高く、社長や幹部に昇り詰めることもしやすいです。
今は無職でも、将来はそれなりの役職や肩書きがほしいと考えている方は、地方の中小企業を当たってみるのもいいかと思います。
働いたことのない人向けの就職支援サービスも活用しよう
それからホワイト企業を見つけるには、ハローワーク以外にも色々サービスを併用していくことが望ましいです。
転職サービスは一つに絞るのもいいですが、やはり複数の求人媒体を活用した方がいいでしょう。
ほぼ全ての転職サービスは、利用者側は無料で利用できますので、目に付いたものはどんどん利用してみてください。
それと職歴のない方におすすめなのが、「若者正社員チャレンジ事業」というサービスの併用ですね!
(若者と銘打ってますが、30代でも全く問題ありません)
こちらは大手人材会社パーソルキャリア(元インテリジェンス)運営のサービスで、数ある人材会社の中でもトップクラスの質を保つサービスを提供しています。
非正規社員向けのサービスも増え始めていますが、こちらの利用が就職への早道になると、個人的には考えています。
専属のキャリアコンサルタントにも相談ができますので、相談しながら就職を目指していきたい方にはおすすめです。
30代無職でも就職のチャンスは豊富
例え無職のまま30代を迎えたとしても、案外就職するチャンスは豊富にあったりします。
就職できない一番の問題は、行動できなかったり「どうせ無理だ」と諦めてしまう、自分自身の問題が大きいかもしれません。
とりあえず行動をしてみて、その上で無理かどうかを判断してみてくださいね。
もちろん人によっては、もっと小さなところから始めなければならないこともあると思います。
(外に出る、週2〜3でアルバイトをするなど)
しかし、就職したいという気持ちがあって、かつ就職できるという希望を持つことができれば、前に進む力も生まれてくるはずです。
誠実な人なら就職は全然可能ですから、自分を信じて頑張ってみてください!