意識の高いベンチャー企業にいると、よく「全てを前向きに考えよう!」と言われます。
会社で例えどんな嫌なことがあっても、辛いことがあっても、全て前向きに考えて頑張ろうと。
そして会社を辞めるのは逃げだと。。。
…この意見、みなさんはどう思いますか?
僕は前向きに生きるのは大いに賛成ですが、この考え方は聞くだけでゾッとしてしまいます(´・ω・`)
何故ならこの考え方に囚われると、辛くてもその会社で働く以外の選択肢がなくなってしまうからです。。。
こういう風にして、労働関係の悲しい事件が起こるんだなぁと思っています。
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会社が「全てを前向きに」を提唱する理由
ちなみに会社が「全てを前向きに考えよう」と提唱するのは、ある意味理にかなっているかなと思います。
何故ならそういう社風にしてしまえば、ネガティブな考えを持ったり、ネガティブな理由で会社を辞めづらくなるからです。
また、これは洗脳の一つでもあるので、やがて社員自身も会社で嫌なことがあった際、それを前向きに考え始めます。
そうなったら、社員も「辞めるのは逃げだ、前向きに考えよう!」って思い、自らネガティブな気持ちに蓋をしてしまうんですね…!
また、1人がそうなると社員間でもそういう風潮が高まるため、余計に辞めづらくなります。
まさに日本人特有の同調圧力が発動するのです(´ ・ω・ `)
余計な前向きさは不幸を生む
しかし余計な前向きさを持つと、自分のネガティブな状況を脱しようと思わなくなります。
毎日どんな嫌な思いをしていても、その感情に蓋をしてしまい、変にポジティブ変換をし始めるのです。
そして翌日も同じことの繰り返し。
同じネガティブな気持ちが巻き起こっては、それをポジティブ変換し続ける。。。
それがどれほどの不幸を生むかは、想像に難くないですよね(°_°)
もし前向きに捉えるだけで人生幸せになれるのなら、一生地域の空き缶拾いでもしていればいいと思います。
「俺が汚れ仕事を請け負ってるお陰で、この街が毎日キレイに保たれてるんだ!」と死ぬまで考えて生きていても、きっとほとんどの方は心から幸せにはなれないということに、早く気付いてほしいですね。。。
ネガティブな感情から逃げない
もちろん前向きに考えること自体は、すごくいいことだと思います。
僕も基本は前向きに考えていますし、ネガティブな出来事のポジティブ変換も、かなりできてしまう方かと思います。
しかしネガティブな感情無視しないというのも、また同時に大切にしています…!
ネガティブな感情を回避しても、根本的な解決にならない場合は、その要因を払拭しなければまた同じことが起こるからです。
例えば歩いていて鳥のフンが頭にかかっただけなら、「お、今日は運が付いたぞ!」ってポジティブ変換すればいいですw
しかし会社で起こるネガティブな感情は、例えば毎日残業を強いられるなど、原因を解決しないと終わらない問題もあります。
なのでもし会社で毎日ネガティブな気持ちになる人は、これら根本となる原因を排除することを考えてほしいです。
そして時にはその環境から抜け出すことも、本気で考えてみてほしいですね。
そういうのが本当のポジティブさなんじゃないかなと思いますし、会社の枠組みだけで変にポジティブに捉えないでほしいと思います。
この辺は実は以前にも記事で書いているので、よかったら参考にしていただけたら嬉しいです(`・ω・´)
→真のポジティブは、ネガティブ思考から生まれると思う。無駄なポジティブ思考は悪かも
人生単位で前向きに考えよう
ということで、会社で提唱される「全て前向きに」論は、基本疑問を持つべきだと思います。
もちろん前向きに考える精神は大事ですが、会社はその言葉を都合のいいように使っているだけの可能性もありますので。。。
少なくとも意味のない仕事や、給料に見合わない仕事をしている状況を、変にポジティブに捉えないでください。
それはポジティブなんじゃなく、ただの楽観主義ですから、人生を不幸にさせてしまうものです(´ ・ω・ `)
なので自分のネガティブな感情にもしっかり向き合い、その上でネガティブを排除し、本当に前向きでいられるような人生を手に入れてくださいね!