銀行の投資信託で大損した!
こういう悲痛の声が、主にお年寄りの方から多く聞かれ始めています。
特に退職金で数千万円が手元に入った方が、銀行の営業マンに騙されて数百万円損をしたという話は、もはや定番と化していますね…。
たくさんお金が入ると誰しも気が大きくなりますから、銀行からしたらいいカモというわけです。
投資に詳しい人なら手を出さない内容なのですが、今まで貯金しかしてこなかった層は、「多少でも増えるならいいかも」と考えがちです。
特に老後のこともありますから、ただ預けておくより運用してもらった方がいいと考えるのは、普通の感覚だと思います。
ただ、「本当に投資に値するのかどうか」は、一度立ち止まって熟慮していただきたいです。
何せ今から投じようと考えているお金は、これからの生活の糧になる大切なお金ですから。
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銀行の投資信託を信用してはいけない、たった一つの理由
ちなみに僕は起業して2年目の頃、営業代行で投資案件をいくつか扱っていました。
名前は言えませんが、先物系案件や海外保険会社の投資案件など、そこそこ内容はいいとされているものでした。
ただ、この時投資について勉強し、他の競合案件なども調べていくうちに、ある一つの結論に達しました。
それは、
いい投資案件ほど営業部隊がいない
ということです。
これを言い換えれば、
営業される時点でまともな案件ではない
ということにもなりますね(°_°)
よく考えれば当たり前のことですが、いい投資案件には優秀な投資家だったり、情報感度の高い人達がどんどん集まってきます。
なので積極的に営業なんてしなくても、勝手に投資家が集まってくるわけです。
僕が昔投資しようとした案件でも、5億円の枠が一瞬で埋まったものもありましたし…(°_°)
そう考えた時に、積極的に営業している案件はまず疑ってかかるべきですし、それは銀行の投資商品であっても同じです。
営業電話がかかってきたり、「一度話をさせていただきたい」と訪問なんかしてきた日には、絶対に投資はしない方がいいでしょう。
銀行の投資信託に預けるくらいなら、タンス預金の方が100倍マシくらいに考えておいてください。
米国債の利回りを下回る投資案件は、投資に値しない
ここで「どれくらいの利回りなら投資してもいいのか」という基準についても、少しお話できればと思います。
投資の基準は人によって変わってきますが、絶対に投資してはいけないラインとして、最低これだけは抑えてほしいことがあります。
それは見出しの通りですが、
米国債の利回りを下回る投資案件
は投資に値しないということです。
何故なら米国債は、元本保証型かつ世界一強い国が発行している債券なので、これ以上に安全な投資は(現時点で)存在しないからです。
もちろん100%安全ではないですが、米国債が紙くずになる可能性よりも、銀行が破綻する可能性の方がずっと高くなります。
この記事を書いている2019年4月時点では、10年ものの米国債で年2.58%ですが、これよりも低い利回りの投資案件には投じないことですね。
もちろん将来値上がりが見込めて、実質利回りが上がるのならいいですが、恐らく銀行の投資案件でそういうのはないかと思います。
銀行の投資信託は手数料が高すぎる
銀行から紹介される投資案件の中には、年利3%を保証するような内容が書かれていることもあります。
または営業マンがセールストークとして、そのような話を言ってきたりもしますね。
ただ、その際に注目してほしいのは手数料の高さです。
銀行の投資信託のほとんどは、手数料が法外なまでに高くなっています。
始めるだけで数十万円、その後毎年の手数料が10万円を超えることも珍しくなく、通常の投資ならあり得ない金額です。
手数料を考えれば実質1%以下になったりしますので、目先の3%に騙されないことが大切です。
仮に1,000万円以上投資したとして、本当に年利3%が保証されているのなら、まだいくらか得をする分マシかもしれません。
ただし、問題なのは元本が減る可能性もあるということで、これこそが銀行の投資信託で損をする理由です。
実際に運用実績を見てみると、確かに得をした事例もありますが、元本割れで損をする可能性の方が高いことがわかってきます。
運用をして損をすれば、本来は銀行側も利益が出ないわけですが、手数料をもらう形にすれば話は別です。
少し穿った見方をすれば、手数料を高く設定しているのは、運用実績が悪いからだと考えることもできますね。
逆に元本保証型の案件もありますが、今度は年間利回りが0.5〜2%程度だったりするので、これも投資に値するとは言えません。
全部が全部ダメではないにしても、銀行の投信に預けるのはかなりハイリスクでしょうね(*_*)
「投資をしないのはリスク」は本当
僕も一度だけですが、銀行の窓口で投資信託を勧められたことがあります。
正直「これに引っかかる人がいるのか…」というレベルの内容でしたが、投資を考えたことのない人が聞いたら、確かに納得してしまう内容だとも感じました。
投資をしないのは損だという話もわかりますし、投資=リスク分散と話も納得ですからね。
投資をしたことがないのなら、投資を始めた方がいいという意見もよくわかるのです。
しかし、「投資をする」ことは大事であっても、「銀行の投信を利用すべき」だとは到底思えません。
理由はここまでに書いた通りで、明らかに投資案件として破綻しているからです。
投資を始めるにしても、証券会社などを利用して自分で始めるべきでしょうね。
初めての投資は債券やETFがおすすめ
株や不動産などに挑戦してもいいのですが、安全に運用したいなら債券やETFの買い入れがおすすめです。
債券は国債や社債のことで、これらは大きな利益は見込めませんが、比較的安全な運用が可能になります。
そしてETFは株式指数などと連動した運用を目指すもので、世界経済が伸び続けることを考えれば、インフレに負けない確かな運用が見込まれます。
(ただし暴落することもありますので、参入するタイミングがとても大事です)
これらは1つの大手証券会社に口座を作れば、基本的に全て利用することができます。
どの会社を使ってもそれほど差はありませんが、やはり投資家からの信頼が厚く、利用者数も日本一であるSBI証券の利用がおすすめですね。
SBIなら米国債並びに各国の国債や社債、先進国や新興国(主に中東諸国)の株式ETF、それから金銀プラチナなどの運用も可能です。
個人的にはこれから伸びる新興国の株式ETFを(暴落したタイミングとかで)買い入れるのがいいかと思いますが、リスク分散で複数の案件に投資するのが無難でしょう。
投資に興味を持っているのであれば、銀行任せではなく証券会社を利用し、自分で運用を始めていただきたいです。
ソーシャルレンディング・融資型クラウドファンディングも優秀
それからソーシャルレンディングや融資型のクラウドファンディングも、投資案件として非常に優秀です。
馴染みのない方のために説明しますと、これらは1つの投資案件に対し、不特定多数の投資家が出資(融資)するシステムとなっています。
例を出してみますと、例えば10億円の資金を集めたい人がいたとして、それに対し10億円出せる人や会社は少ないのが現状です。
しかし、「10万円なら出してもいい」「50万円までなら出せる」という人は山のようにいて、その少額投資のニーズと資金調達のニーズを結びつけたものがソーシャルレンディングになります。
つまり投資家側からすると、数万円程度から数十億円の投資案件に参加できるわけですね。
当然事業が潰れれば貸し倒れとなりますが、全体的にどのサービスも運用実績がかなりよく、市場自体もどんどん活性化しています。
全額投資をするのはおすすめしませんが、個人的には複数の案件に分散投資をしながら、投資資金の2〜3割を回してもいいくらいだと思いますね…!
中でもクラウドバンクというサービスは、2019年4月時点で回収率100%を叩き出しています。
(平均利回り年6.79%で回収率100%というのは、いい意味で異常です)
信頼できる証券会社が運営しており、確実な回収が見込まれる投資のみを行っていますので、こちらも検討してみてください。
投資を始めるなら勉強は必須
投資はどんなものを運用するにしても、やはり勉強は欠かせません。
投資で損をした話はたくさん聞くと思いますが、なんとなく儲かりそうだからと参入してしまえば、高確率で損をするでしょう。
特に「上がっているものを買う」「騒がれているものを買う」などは、失敗する典型的な例ですね。。。
話題になっている時点で、投資チャンスはないと考えておいてください。
もちろん下がっているものを買えばいいわけでもないので、投資というのはとても奥が深いです。
高齢の方であれば、社会経験を通して見る目も養われていると思いますが、それでも感覚に任せて買うと失敗する可能性は高くなります。
なので参入しようとしている市場についてしっかり調べ、その上で最低でも2つをポイントは見定めてみてください。
そのポイントというのは、
「何を買うのか」
そして
「いつ買うのか」
です。
割と「何を買うのか」は見定められますが、参入するタイミングを間違えて損をすることって、投資にはつきものですからね(°_°)
今から投資を始めるにしても、参入機会は慎重に選んだ方がいいですし、事前の勉強・情報収集をまずは大切にしてみてください。
投資を始めてみよう
投資は安全に運用すれば、雪だるま式に資産が増えていきますし、複利の爆発力を考えれば早く始めるほど有利になります。
なので投資を考えているのであれば、できるだけすぐに投資をスタートしていただきたいです。
もちろん焦ってスタートすることによって、その後大きな含み損を抱えてしまうかもしれませんので、まずは投資に関する勉強から始めるのがいいでしょう。
そして「何に投資するのか」を見定めたら、次に「いつ投資するのか」を考えて、慎重に投資活動をスタートさせてみてくださいね。
(ソーシャルレンディングで運用するのも、今後はいい選択になるでしょう)
お金をたくさん持っていると、その間銀行から投資案件を紹介されると思いますが、そういうものに乗らず自ら投資を始めることをおすすめします。