求人情報を見ていると、よく「社内レクリエーションが充実!」「年1回社員旅行あり!」「仲のいい職場です!」みたいなことが書いてあったりしますよね\(^o^)/
こういう求人の中には、割とギスギスしている職場もあったりするのですが、本当に仲のいい職場も結構多いものです。
転職エージェントとして求人を扱っていた際も、仲間意識の高さを謳っている企業は、そのような企業努力をされていると感じました。
しかし、その裏で仲間意識を高めようとする会社ほどブラック企業率が高いこともわかってきました。
人間関係に疲れ、仲のいい職場を探している人ほど引っかかりやすいので、ぜひ事前に注意していただけたらと思います…!
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ブラック企業ほど仲間意識が高い
ブラック企業というと、なんだか人間関係も殺伐としていて、仲間意識とは程遠いようなイメージもあります。
しかし、人材業界にいてたくさんの求職者と接しているうちに、それが間違いであることに気づきました。
実はブラック企業ほど社員同士の仲間意識が高く、それが退職の足かせになることが多々あったのです。
その後僕自身も、愚かなことにブラック企業へ入ってしまったのですが、その会社も例に漏れず社員同士の繋がりが強固でしたね(°_°)
恐らくスポットライトを浴びてないだけで、この状況に苦しんでいる人は多いと思います。
仲間意識が高いと、社内にいるうちは味方でも、退職を切り出した途端「敵」「裏切り者」みたいになりますからね…w
経営者としても、意図的にこのような状況を作り出すことで、利益を上げようとしているのかもしれません。
ブラック企業ほど仲間意識を高めようとする3つの理由
ブラック企業はなぜ仲間意識を高めようとするのか、、、
その理由は、大きく分けて3つほどあると感じました。
それらについて、それぞれ解説をしていきます。
1.離職率を下げるため
ブラック企業の経営者にとって大きな課題は、やはり従業員の離職です。
仕事が大変で給料も少ないわけですから、働いている人は長く働きたいとは思いませんよね(*_*)
本来は薄給でこき使うのをやめればいいのですが、ブラック企業に「給料を上げる」「労働時間を減らす」という選択肢はありません。
なのでブラック企業は、条件を変えずに社員満足を上げる方法を色々考えるわけですね。。。
その代表的なものが「やりがい」なわけですが、仲間意識を高めようとする行為も、それに等しい会社側の戦略なのです。
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ホワイト企業なら大体社員仲はいいですが、求人でそれをメインの売りにすることはほとんどありません。
それよりも働きやすさ、待遇面を明確に記載し、ホワイト企業である証明をしようとします。
なので真っ先に社員仲を推していて、なおかつ給与の下限が低い・給与体系がよくわからない企業は、一見働きやすそうでも中身はブラックだと考えていいでしょう。
2.同調圧力を強めるため
それから社員同士の繋がりが強ければ強いほど、同調圧力が強くなります。
「みんな遅くまで働いてるから…」
「誰も異論を言わないから…」
そういう理由で、悪条件にも文句を言えず、かつ周りから逸脱することもしにくくなります。
特に島国育ちの日本人は、この同調圧力に飲まれてしまう人が多いみたいです。
これは1で述べたことの副産物だと考えていましたが、最近は意図的にやっている企業もあると感じています。
勘違いかもしれませんが、IT系ベンチャー企業に多い気がしますね。
同調圧力を強めることで、離職も防ぎ文句を言いづらくさせる。。。
賢いブラック企業の経営者が考えそうなやり口ですね(°_°)
3.会社への信仰を高めるため
仲間意識に加えて会社への信仰心が全体的に強く、ある種の宗教みたいになっているブラック企業も存在します。
一般的にブラック企業と言われることは少ないですが、個人的には一番タチの悪いパターンだと思っています。
特に意識高い系の経営者だと、このような雰囲気になりやすいですね。
こういう企業は「キラキラ」できることを売りにし、かつ「誰にでもチャンスを与える会社」みたいなことをいいがちです。
これはホワイト企業でも当てはまるのですが、違うのはスタート時の条件です。
ホワイト企業はスタート時から一定の条件・福利厚生のもと働けますが、ブラック企業は低い水準の条件を提示された上で「頑張ればどんどん上がる」ことをアピールされます。
もちろんこれは目の前にニンジンをぶら下げられているだけで、実際はトップクラスの成績を出してギリギリ報われるレベルです。
同じ努力をするにしても、ホワイト企業で頑張った方が断然収入も労働条件もよくなるわけですね(°_°)
ただ、冷静な思考ができればそのことに気付けるのですが、問題は周りの人間が会社に信仰を捧げていることです。
その人たちに囲まれて過ごしているうちに、自分も「この会社は素晴らしい」みたいな思考に陥ってしまいます。
そして自分も新入社員に会社の素晴らしさを解くようになり、ゾンビのように会社の信者が増えていくのです。
更にそのゾンビ(仲間)同士の繋がりを強めることで、新たなゾンビを作りやすくなり、人間(正常な思考)に戻りにくくなります。
新興宗教が儲かるように、こういう企業を作った経営者も儲かるので、世の中が暗くなるほどこういうブラック企業も出てくるでしょうね。。。
仲間意識の高いブラック企業は息苦しい
自然にできた仲間というのは、一緒にいてとても心地よい存在です。
そういう仲間意識が会社で芽生えるのは、とても素敵なことだと思います。
しかし、ブラック企業で芽生える仲間意識というのは、ほとんどの場合純粋な仲間とは似て非なるものでしょう。
仲間という気持ちはあるけど、群れから逸脱するのは許さない。
お互いを監視し合い、時には足の引っ張り合いもする。。。
そういうのって、本当の仲間とは言いませんよね(´ ・ω・ `)
本当に大切な仲間なら、定時退社や次のステップに行く退職も、普通に受け入れられるはず。
それができない人たちに囲まれるというのは、全く心地よさを感じず、むしろ息苦しいだけです。
もはや必要のない仲間意識ですから、こういう人たちと一緒にいる時間は、可能な限り減らした方がいいでしょうね。
ブラック企業なら退職も考えていいでしょうし、上司や同僚からの圧力が怖いのであれば、退職代行サービスを使うのも手ですよ!
※退職代行についてはこちらでまとめています
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仲間意識の高さをアピールする企業に注意!
ということで、今回はブラック企業ほど仲間意識を高めようとする理由をまとめてみました。
ホワイト企業も仲間意識は高いので、仲間意識が高い=ブラック企業というわけではありません。
ただ、給料も休みも増やさずにブラック企業を存続させるべく、仲間意識を高めようとする企業があることは知っておいてほしいです。
社員同士の仲がいいのは、やはり応募の決め手になりやすいポイントでもあると思います。
なのでもちろん基準の一つにしていいのですが、きちんとした条件のもとで働けるのかは、最低限確認しておいてくださいね…!