少し前からよく見るようになった、完全歩合制の求人。
外資系のように年収数千万〜1億円ラインを狙えるならいいのですが、そうではない中小企業も、完全歩合を取り入れる傾向があるように感じます。
中にはパート、アルバイトでも完全歩合制となっていたりもしますよね(°_°)
これは至極個人的な考えですが、完全歩合制の求人はブラックの可能性が高いと思っています。
何故なら「高い報酬を払いたい」という姿勢の企業より、「人件費を抑えたい」という企業の方が、完全歩合制を取り入れている傾向にあるからです。
こういう姿勢の会社でどれだけ頑張っても、働く人が幸せになれることは少ないので、完全歩合の会社には注意してほしいですね。
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完全歩合制の求人が生まれる理由
ちなみに僕も最初に起業した会社では、完全歩合制のパートナーを雇っていました。
当時営業代行の仕事をしていたので、自分の代わりに売り歩いてくれる人が欲しかったんですよね。。。
win-winになれる仕組みを作りたかったので、専属でやってもらう形ではなく、すでにビジネスをしている人のみパートナーになってもらっていましたが、、、
ただそういう仕組みにこだわった理由は、月給や時給で人雇うよりもずっと気楽だからなんです。
恐らく他の完全歩合制にこだわる会社も、完全歩合にした理由は、やはり雇うリスクが全くないことだと思います。
本来人件費というのは、経営において大きなリスクとなりやすいですが、完全歩合なら何人いてもマイナスになることはありません。
むしろ多ければ多いほどいいわけで、だからこそ完全歩合の求人が減ることはないわけですね(*_*)
経営側から見れば、正直これほどボロい商売のやり方はないですし、逆に言えば従業員を幸せにできる形ではないと考えています。
もし僕がまた人を雇うとしたら、完全歩合制には絶対しないでしょうね(´ ・ω・ `)
最低賃金が上がっていることも関係?
完全歩合の仕事が増えてきた背景には、なんとなく最低賃金の値上がりも関係してくると思っています。
最低賃金は年々高くなっていますし、この先値上がりが続く可能性も高いです。
そしてこの調子で最低賃金が上がっていくと、利益が出にくい会社が出てきますので、そういう会社ほどリスクのない完全歩合にしたくなることでしょうね。
ちなみに最近求人情報は見ていませんでしたが、先ほど久しぶりに関東圏の求人を覗いてみたら、やはり完全歩合で募集している求人は結構ありました。
そしてどこの会社も全く魅力を感じなかったですし、まともな会社はほとんどなさそうだというのが、率直な感想でしたね。。。
完全歩合制の求人はほとんどブラック企業が出している
具体的なデータはないのですが、個人的な感覚では完全歩合の求人はほぼブラック企業のものだと考えています。
ブラックじゃない例としては、外資系や大手企業などで多くの人たちが高給を稼いでいるところです。
それから固定+歩合もしくは固定or歩合を自由に選べる企業は、割とホワイトなところが多いですね…!
逆にそれ以外の求人に関しては、正直全てブラックくらいに考えていいでしょう(°_°)
社員を大切にしていたり、一緒に働いてくれる仲間がほしいと思っていたら、恐らく完全歩合という形にはしませんからね。。。
起業家精神を持っている人を集めたいのならいいと思いますが、そうでなく従業員に対して完全歩合制としているところでは、決して働いてはいけませんよ…!
完全歩合では心理的安全性が保たれない
完全歩合がよくないところは他にもあって、それは心理的安全性が保たれないことです。
心理的安全性に関しては、近年よく話題になっているので、聞いたことのある方も多いと思います。
簡単に言えば生活面の心配がなかったり、周りから否定されないような環境になると、人間はパフォーマンスを発揮しやすくなるという話です。
家でくつろいでいる時のような精神状態が、最もIQが高くなる時でもありますので、そのような精神状態で働いた方がいいわけですね…!
そして完全歩合の仕事では、この心理的安全性は保たれにくくなります。
僕は会社を立ち上げた2年目、ある程度の利益があったので月収60万円にしましたが、正直「会社勤めで月収20万円の方が、精神的にずっと楽」だということを痛感しました。
会社の利益は多ければ月100万円ほどありましたが、これくらい稼いでいた時期でも、心理的安全性を感じることはなかったんです。
この状態では追い込まれて頑張ることはあっても、パフォーマンスが発揮できる状態ではありません。
起業ならまだいいにしても、雇用されている状態で完全歩合というのは、正直やめた方がいいと思います。
少なくとも僕だったら、絶対にやりませんねw
ホワイト企業は平均的な給与+歩合にする
逆に歩合制でホワイトな会社では、そのほとんどが平均的な給与額+歩合という形を取っています。
これは心理的安全性を保った上で、より高いパフォーマンスを発揮しやすい形態です。
先ほども書いた通り、歩合と固定を自由に選べる会社もホワイト率高めですが、日本ではあまり見かけることはありませんね(°_°)
なので歩合制の求人を探す際は、固定+歩合で探すことをおすすめしたいです。
もちろん最低賃金ギリギリ+歩合という会社は、社員に還元する気のないブラック企業率がほとんどなので注意してください。
ですが月収が最低25万円以上あって、プラスで歩合がしっかりもらえるような会社であれば、満足度高く働くことができるでしょう。
成果に応じてしっかり働きたい方は、こういう会社を選ぶことが望ましいですね!
実力勝負がしたければ、外資に行くか起業しよう
妥協で完全歩合の求人を選ぶのではなく、中には実力勝負がしたくて完全歩合を選ぶという方もいらっしゃると思います。
完全歩合の方が燃えるタイプの人も、やはり一定数いらっしゃいますからね(`・ω・´)
そういう方は、是非とも外資系企業に行ってみてほしいです。
僕も外資系の営業マンと何人も会ってきましたが、どの人もスキルが高く人間的に素晴らしい人たちばかりでした。
きっとあなたが望む環境が、待っていることでしょう。
もしくはリスクを背負ってもいいのなら、自分で起業することをおすすめしたいですね。
一本でやってもいいですし、もちろん本業+副業という形でもいいと思います。
少なくとも中小企業や、大手でも安くこき使われる企業で働くなら、自分でやった方が絶対にいいです。
ちなみに企業が持っている案件って、案外法人を作れば自分でも扱えたりしますし、個人でも扱えるものも結構あったりします。
完全歩合の企業で働くと、少なからず中間マージンを抜かれているわけで、自分でも扱えるならそっちの方がいいですよね(°_°)
例えば営業なら、「気になる案件 代理店(取次店) 募集」とかで調べるとパートナー募集のページが見つかりますので、気になる方は調べてみてください!
完全歩合の会社で働くのはやめた方がいい
至極個人的な意見で言えば、たとえ大手外資企業であっても、完全歩合の会社はおすすめできませんね(*_*)
それなら定時で帰れるホワイト企業に勤めて、あとは副業で稼いだ方が気持ち的にも楽ですし、将来的に収入も高くなりやすいと思います。
特に会社から大切にされていない、使い捨てられていると感じたなら、その会社とは金輪際関わらない方がいいでしょう…!
今後は完全歩合で人を使い捨てにする企業も増えてくるはずですので、警告の意味でもこの記事を残しておきます(´ ・ω・ `)