就職&転職活動をする際、ハローワークを利用される方も多くいらっしゃいます。
ブラック企業が多いとは言われているものの、やはりたくさんの求人が集まっている場所ですから、もちろんいい求人も眠っているわけです。
条件の良い、または自分の望む職場を見つけて、応募に至ることもあるかと思います。
しかし、ハローワークでいい求人を見つけても、それが嘘求人である可能性は知っておいてほしいです。
いい人材を採用しようと、嘘をついてまでも人材を確保しようとする会社があることは、意外に知られていませんからね(*_*)
ということで、今回はハローワークで横行する嘘求人について書いていきます。
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ハローワークには嘘求人に関する苦情が殺到
ハローワークに嘘求人が多いというのは、ハローワークに寄せられた苦情が物語っています。
今人材サービスは星の数ほどありますが、やはりハローワークを通して就職活動をする方はとても多いです。
なので当然、その中で嘘求人を掴まされた方がいれば、ハローワークに苦情を入れることもあります。
そしてその件数は、なんと年間1万件以上にもなっているそうで、、、
ハローワークに寄せられる苦情の4割ほどが、嘘求人に関することになっている状況です(°_°)
この数字だけでも驚きですが、実際は苦情を入れず泣き寝入りしている人も多いはずですので、それ以上の嘘求人が存在していると考えて間違いないでしょう。
ハローワークに嘘求人が多い理由
ハローワークにこれほど嘘求人が集まる理由は、単純にブラック企業が集まっているからでしょう。
ハローワークは無料で求人が出せる機関なので、離職率の高いブラック企業は採用コスト削減のためによく活用します。
人を使い捨てと考えている企業ほど、採用コストの削減を意識しますからね(´ ・ω・ `)
そしてブラック企業の求人は、本当の労働条件を記載したら応募者は集まってきません。
「休みは週1日あるかないか、残業代はありません」みたいな条件は、人が寄ってこないどころか、普通に労働基準法違反で掲載できませんから…
なので偽りの労働条件を記載した、嘘の求人が誕生するのです(°_°)
嘘求人はなかなか見分けることができませんので、結局面接で上手いこと隠されたり面接ですら嘘をつかれたりして、ブラック企業へ入社してしまう人が出てくるわけですね…!
嘘求人を見分ける方法
皆さんには嘘求人に騙されて欲しくないので、ここで嘘求人の特徴と見分ける方法を解説していきます。
これは僕が転職エージェントだった時期に培った知識ですが、ハローワークの求人であっても同じかと思われます。
嘘をつかれているわけなので、100%見分けることは難しいですが、8割以上の嘘求人は見抜けるかなぁと\(^o^)/
基本給の下限が低い
求人票には《◯◯万円〜◯◯万円》という形で、基本給が掲載されています。
この下限が低い求人を見かけたら、偽りの上限額で釣ろうとしている可能性が高いを警戒しましょう。
人は意外と上限額の方に目が行き、上限が高ければ「頑張りが報われる会社だ」と思ってしまいがちです。
しかしここで提示する基本給というのは、実際に支払っている額を記載しなくても問題はありません。
本当は払うつもりのない額を提示しても、法的に裁かれることはないわけですね(´ ・ω・ `)
なのでブラック企業ほど、上限が高い求人額を提示してきますが、実際に支払われるのは下限の額です。
社員を大切にしている企業は、そもそも下限を低くは設定しませんから、例え嘘でなくてもブラック企業認定して問題ないでしょう。
給料にみなし残業代を含めている
それから給料面でいうと、給料にみなし残業を含んでいる場合も要注意です。
みなし残業というのは、給料に予め決められた残業代を含めること。
つまり基本給は、《◯◯万円+残業代◯万円》という形になるわけですね…!
ただ、別に上記のように記載する必要はないわけで、普通に《25万円〜45万円》のように記載することができます。
注釈欄に「※みなし残業代を含む」と書いてあっても、人はあまり気にしませんし、それすら書かれていないケースも珍しくありません。
実際の基本給は16万円〜18万円くらいであっても、みなし残業を含めることで上手く25万円前後くらいで記載できるわけですね(*_*)
ちなみにみなし残業代を基本給に含める会社は、そもそも残業代を支払う文化がないことが僕の経験上多かったです。
つまりみなし残業分の残業時間を超えても、残業代が支払われない可能性があるんです。。。
仮に残業代を払うにしても、基本給がとても低いため、大きな金額にならない(企業にとって痛手になりにくい)のがみなし残業の特徴です。
みなし残業がホワイトに使われている企業もありますが、ハローワークにはほとんどないと考えた方がいいと思います。
業務内容がよくわからない
求人票を読んで「結局なにやるの?」「業務内容がよくわからない」って思う会社は、経験則ですが求人表全体でに嘘をついている可能性が高いです。
基本的に「明記できない」というのは、採用担当の日本語が下手でなければ、何かやましいことがあるからでしょう。
多い事例としては、記載事項以外にも大量のタスクをこなさなければならないパターンです。
少なくともちゃんとした企業の求人で、業務内容がよくわからない求人はほぼ見かけません。
色々やらないといけないベンチャー企業の場合でも、他にどんなことをする可能性があるのかは書いてあります。
中には倫理的にスレスレの仕事もありますので、業務内容がよくわからない会社は避けていただきたいですね…!
入社条件の低さを押し出している
「学歴不問」「未経験OK」など、入社する条件の低さを全面に押し出す求人は、大抵ブラック企業の求人です。
もちろん求人票に嘘が含まれている可能性が高く、大抵は安い給料で長時間働かされるのが実情です。
人によっては魅力的な求人に映りますが、ホワイトな会社でも誠実な人であれば、学歴や経験がなくても入社することは全然できます。
例え学歴や職歴がなくても、こういう謳い文句には釣られないことが大切です。
面接で違和感を感じた際も、嘘求人を疑おう
それから上記に当てはまらず、嘘求人だと思いもせず面接に望むことがあるかもしれません。
そういう際に頼れるのが、案外自分の直感だったりします。
この直感というのは、決してただの「勘」ではなく、「これまでの経験による瞬間的な判断」です。
何かがおかしい…
何か違和感を感じる…
そう思った際は、絶対に何かおかしいので、その企業に入らない方がいい可能性は高いです。
ちなみに面接でありがちな違和感は、
・会社の雰囲気がなんとなく暗い
・面接官が労働条件に触れてこない
・面接官の対応が事務的で人間味を感じない
・求人票と雇用通知書の内容に相違がある(あるいは条件を提示せずに内定を出す)
これ以外にも「何かおかしい」と感じたら、少なくともその企業を疑った方がいいことは間違いないでしょう。
事前に企業のことを調べよう
これは多くの方が行っていると思いますので、最後に書きますが、、、
自分が面接を受ける(受けようと思っている)企業については、きちんと事前に調査をすることがとても大切です。
特にある程度の規模を誇る企業については、企業の口コミが書かれている可能性がありますので、必ずチェックしておいてください。
正直口コミほど、信頼できる情報はありませんからね\(^o^)/
それ以外にHPの内容から、人間味を感じるかどうかもみてほしいです。
HPが機械的な内容で、理念も取ってつけたようなものの場合、社内でも同じように冷たい感じがするでしょう。
HPが古い場合は、単に制作能力の問題かもしれませんが、それなりに作り込んである場合は文章からも違和感を感じ取ることが可能です。
あとは募集要項の内容と求人票に相違がないか、役員が家族ばかりじゃないかどうかも、チェックしておいてください。
嘘求人を掴まされないように!
嘘求人を出す企業=ブラック企業なのは、まず間違いないことです。
ハローワークの求人を見ていれば、時には魅力的に映る求人もあると思いますが、それが嘘求人でないかはまず疑ってみてほしいです。
特に純粋で真面目な人や、初めて就職して頑張ろうという意思のある人ほど、嘘求人の餌食になりやすいと感じています(°_°)
嘘求人を掴まされないよう、ぜひ事前調査や自分の直感を大切にしてくださいね!