ハムスターを初めて飼う際、
「ハムスターって、どうやって体をキレイにするの?」
「お風呂に入れてあげた方がいいの?」
という風に考える方もいらっしゃるかと思います。
体をキレイにする手段は動物ごとに違いますので、始めはどうすればいいかわからないですよね…!
(同じ齧歯類のマウスやラットですら違うくらい)
あるいはハムスターにとってのお風呂=砂浴びだとわかっていても、「どれくらいの頻度でさせた方がいいの?」という疑問も浮かぶかもしれません。
今回はハムスターを初めて飼う方向けに、ハムスターのお風呂について解説してみたいと思います。
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ハムスターに砂浴びは必要?
まず「砂浴びって必要?」という疑問もあるかもしれませんが、結論から言ってハムスターに砂浴びは必要です。
ハムスターは水ではなく、砂で体をキレイにする動物になります。
なのでケージに砂浴び用の砂を入れないのは、ハムスターにとってお風呂がないのと同じことなんです。
それからハムスターはすごくキレイ好きな動物なので、体が汚れているのがかなりのストレスになってしまいます。
更には砂がないと爪も砥げないですし、病気の原因にもなってしまいますから、砂がない状況はハムスターの飼育環境として適していません。
個体差もありますが、砂浴びが大好きな子もいますので、そういう意味でも砂は必ず常備しておいてください。
お湯で洗うのはNG
人間の感覚だと、砂よりお湯で洗った方が汚れも落ちそうに思えますよね。
しかし、ハムスターは水が苦手なので、濡れることで強いストレスを感じてしまいます。
それに体温調節が苦手なので、濡れた後に体が冷えてしまい、最悪の場合死んでしまうことだって考えられるのです。
ちなみに水による冷えは、実は考えている以上に大きいものだったりします。
水の熱伝導率は空気の25倍ありますので、どの生き物も水に濡れれば一気に体温を持っていかれてしまうのです。
(水が乾く際にも熱は奪われていきます。アルコールを塗った時にスーっとするのもこのためですね)
ハムスターにとっては致命的な体温低下に繋がりますので、人間の価値観でお湯のお風呂には入れないでくださいね。
砂浴びさせてない動画もあるけど…
ちなみにYouTubeなどを見ていると、稀にですが砂浴びの環境が用意されてなく、ボサボサになっているハムスターを見かけます。
一時炎上した某ハムスターchなどもそうですが、ハムスターを愛している人であっても、そのようなケースがあるみたいです。
ただ、他人のことを否定はできませんが、個人的には間違った飼育方法だと考えています。
確かに人間だって、お風呂に入らなくても生きてはいけますし、極端に寿命が縮んだりもしないでしょう。
(それでも短命にはなると思いますが…)
しかし、お風呂に入らなければストレスが溜まりますし、病気にだってなりやすくなります。
人間と当て嵌めるのは違うかもしれませんが、この辺はハムスターだって近いものがあるはずです。
少なくとも飼うことを決めた以上、その子が幸せに生きられる配慮はした方がいいかなと思います。
砂浴びはどれくらいの頻度でさせた方がいい?
砂浴びをさせる頻度なのですが、これは割と個体差があります。
お風呂が好きな子であれば、それこそ1日に何回も砂浴びしますので、常に砂浴びできる環境を用意しておくのが理想です。
(うちの子もお風呂が大好きで、よく砂浴びしています)
中にはケージの外に置いて、部屋んぽの時だけ砂浴びさせる方もいらっしゃるみたいですが、それも頻度を確認してからの方がいいでしょうね。
ケージによってはお風呂を設置すると、かなり狭くなってしまいますので、常設しない方がいいという判断もわかります。
ただ、その際はお風呂(もしくは他のグッズ)を外すよりケージの拡張を考えた方が、ハムスターにとってより良い環境になりやすいです。
なので是非大きめのケージや衣装ケース、水槽での飼育も検討してみてくださいね。
※僕も途中から広めの衣装ケースに引っ越ししました
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お風呂用の砂でトイレをしてしまう…
お風呂とトイレを分けているにも関わらず、お風呂用の砂でトイレをしてしまうこともあるかと思います。
ゴールデンハムスターなら、トイレを覚えさせることもしやすいみたいですが、ドワーフ系はあちこちでしてしまうことも多いです。
そういう場合の対処法としては、以下の二つが挙げられます。
・トイレ砂を変える
・どっちもお風呂用の砂にする
それぞれ簡単に解説してみます。
トイレ砂を変える
あくまで僕(ジャンガリアンハムスター飼育)の場合なのですが、最初トイレの方はあまり使用してくれず、お風呂の方でトイレをしていました。
そして砂が汚れると砂浴びをしなくなってしまうので、砂はきちんと取り換えるにしても、トイレは別でして欲しかったのです。
始めは「トイレを覚えない子なのかな?」とも思いましたが、原因はトイレ用の砂にありました。
ちなみに以前うさぎを飼っていた関係で、小動物用の(ハムスターにも使える)トイレ砂を使っていたのですが、どうやらハムスター用に売られている細かい砂の方がよかったみたいです。
そっちに変えた途端、きちんとトイレ砂の方でトイレをしてくれるようになりました。
(それでもあちこちにはしてしまうので、全体のまめな掃除は必須ですが…w)
あんまりいないかもしれませんが、もし僕と同じ轍を踏んでいる方がいたら、ハムスター用の細かい砂を試してみてください。
どっちもお風呂用の砂にする
どうしてもお風呂用の砂でトイレをしてしまうなら、いっそのことどっちもお風呂用の砂にした方がいいかと思います。
お風呂用の砂も、汚れていれば見た目や臭いでわかりますので、その辺にされるよりは掃除もずっとしやすいです。
僕も一時期この形でしたが、それほど不便は感じませんでしたので、こちらでも特別問題はないでしょう。
ただし、1つしか用意しないとトイレ兼お風呂になってしまいますので、必ず2箇所は用意しておいてください。
また、トイレ砂ほど消臭対策は見込めませんので、その際は別の消臭対策を検討してみましょう。
※消臭対策はこちらにまとめています
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