ハムスターを飼い始めた際、「できるだけ早く仲良くなりたい!」というのが、飼い主側の気持ちかと思います。
しかし、ハムスター側は新しい環境に慣れるまで、それなりに時間がかかるもの。
早く慣れてくれる子もいますが、最初は怖がっていることの方が多いですし、性格次第では1〜2ヶ月かかることもあるみたいです。
ハムスターからしたら、人間はとても大きくて強い生き物ですし、もちろん敵わないことも理解しています。
なのでハムスターが怖がってしまうというのは、ある意味当たり前なんです。
ただ、できるだけ早く恐怖を取り除いてあげることが、飼い主としてまずすべきことかと思います。
今回は個人的な備忘録も込めて、ハムスターが怖がっている際の対策を書いていきます。
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ハムスターが怖がっている際の対策5つ
ハムスターが怖がっている際の対策は、大きく以下の5つです。
・必要以上に構わない
・静かな環境を作る
・隠れられる場所を用意する
・ケージに布を被せる
・餌は多めに置いておく
まずはそれぞれについて解説していきます。
必要以上に構わない
恐らくペットショップでも言われたかと思いますが、最初は必要以上に構ってはいけません。
ご飯や水など、最低限の世話だけをするようにし、掃除も最初の1週間はしない方がいいです。
個体差もあるので、絶対というわけではないのですが、最初は構わないのが基本かと思います。
これって誰しも頭ではわかっているのですが、実践するのは意外と難しいかもしれません。
ハムスターはとても可愛いので、ついその姿を一目見たり、触れ合いたくなってしまうからです。
なので構いたくなる気持ちはわかりますが、余計に構えば構うほど、より人間を怖い存在だと感じてしまいます。
触れ合うことは後でもできますので、まずはゆっくり新しい環境に慣れてもらうことが大切です。
静かな環境を作る
すでにご存知かとは思いますが、ハムスターはとても音に敏感な生き物です。
ケージの外で大きな音がしていると、慣れるまでその音に驚いたり、恐怖を感じてしまいます。
なのでできるだけ静かな環境作りを心がけてほしいです。
ハムスターを飼う環境は、家族が住む一軒家という方もいれば、一人暮らしのワンルームという方もいるでしょう。
いずれにしても、ハムスター専用の部屋などで飼うより、同じ生活環境で暮らすことの方が多いと思います。
(冷暖房も必要なので、廊下や倉庫とかで飼うのは難しいからです)
慣れてくれば生活音もある程度平気ですが、最初はあまり大きな物音を立てないよう、静かに過ごすのが望ましいですね。
隠れられる場所を用意する
ハムスターは、暗く狭いところが大好きです。
ケージは広めがいいですが、その中に身を隠せる小さい巣箱は設置した方がいいでしょう。
もし巣箱がなければ、床材をたんまり入れて、自身で巣を作れるようにしておいてください。
人によっては四六時中かわいい姿が見たいからと、巣箱を入れないこともあるみたいです。
巣箱があると篭もりきりになるので、気持ちはわからなくもないですが、人間のエゴだけでペットを飼ってはいけません。
巣箱に全く入らない子ならともかく、少なくとも最初は用意しておいた方がいいでしょう。
ケージに布を被せる
賛否はあるようですが、始めはケージに布を被せることもおすすめします。
理由としては、人間の存在をなるべく感じさせないためです。
ハムスターは視線も怖がるので、視力はそれほどありませんが、遮るものはあった方がいいと考えます。
その際は昼夜がわかるよう、布は遮光性の高いものでなく、普通の布が望ましいです。
それから布を食べてしまうと、亡くなってしまう可能性も高いので、金網のケージでは使用しないでください。
代案としては、一回り大きいダンボールで周りを囲むのもいいかと思います。
餌は多めに置いておく
ハムスターはご飯を見つけたら頬袋に入れ、それを巣に溜め込む習性があります。
そしてご飯がたくさんあると安心するので、始めは餌を多めに入れておいた方がいいでしょう。
餌入れが空にならず、多少余っているくらいがちょうどいいです。
ハムスターは餌をたくさん入れても、それを一気に食べてしまう動物ではありません。
極端な話、数日分まとめて入れておいたとしても、ちゃんと小分けして食べてくれるのです。
(もちろんおすすめはしません)
特に初めて飼育する際は、自分が考える「適量」より若干多めに用意し、減り具合を見ながら調整するのがいいかと思います。
ハムスターと触れ合うタイミング
ハムスターは最初怖がっていますが、それは新しい環境について何もわからないからです。
怖がらせるようなことさえしなければ、少しずつ「ここは安全なんだ」ということがわかってきます。
そうなれば、徐々に日中も顔を出すようになってきますので、そこから少しずつ触れ合うようにしていきましょう。
主な方法としては、やはり手渡しでおやつのがベターです。
人間の手は怖いものでなく、美味しいご飯を運んでくれる、安全で有益な存在だと教えてあげてください。
ちなみに慣らしていく過程は、ハムスターの様子見次第ですが、
2.手渡しでおやつをあげる
3.おやつを手のひらに乗せてあげる(乗せる場所を少しずつ奥にしていく)
こういう手順で行えば、少しずつ手に慣れていき、手乗りにもいち早く近づけるかと思います。
これから触れ合うという段階の方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハムちゃんと仲良くなろう
ということで、今回はハムスターを怖がらせないための対策について触れてみました。
今まで犬猫うさぎ、ヤギなども飼育してきましたが、ハムスターの飼育は最もデリケートかもしれません。
ハムスターは良くも悪くも気軽に飼えてしまうペットですが、飼育にはとても繊細な配慮が必要なんです。
そしてここまでにも書いた通り、ハムちゃんには個体差がありますので、早く慣れるのが正解なんてことはありません。
焦って無理に慣らそうとするのではなく、向こうから歩み寄ってくるまで待つことが、心構えとして大切かと思います。