収入が高いほど幸せになれる
意識的にも無意識的にも、こう考えている人は多いかと思います。
お金がなければ生活も制限されますし、苦しい生活を体験するほど、お金と幸せを結びつけやすいかもしれません。
ちなみに僕自身も、以前は収入と幸せを完全に結びつけて考えていました。
稼いだら稼いだ分だけ人生の自由度も上がって、より幸せな人生に近づける。
お金が全てではないと思いながらも、内心はこのように考えていたんです。
(当時は気づいていませんでしたが…)
ただ、お金がない時期もある時期も経験した際、やはり収入と幸福度は比例しないと感じました。
統計的には比例しますし、100%関係ないとも言い切れませんが、自分らしく生きているかの方がずっと大事です。
個人的にはお金を一番稼いでいた時期が、最も不幸な時期でしたね。。。
ということで、今回は収入と幸せは比例しないという話を、個人の体験も交えながら書いてみたいと思います。
※前提として伝えたいのは、家族を養えなかったり借金で苦しんでても問題ない…という話ではないことです。
金銭的に苦しい思いをしている状態は、どんなに楽しい仕事をしていても、幸福度を著しく下げてしまいます。
現在お金に関する問題を抱えているなら、その解消を第一優先にしてください。
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収入と幸せは比例しない
上記の前提の上で、個人的に収入と幸せはほぼ比例しないと感じました。
理由として大きいのは、やはりお金で買える幸せなんて、実際ほとんどなかったということ。
そしてお金を稼ごうと考えれば考えるほど、自分らしい人生を生きられなくなっていったからです。
この2つに関して、それぞれ深掘っていきます。
お金で買える幸せは少ない
「お金があれば何でも買える」という話は、確かにある程度本当だと思います。
お金があれば好きなものをいくらでも買えますし、人の信頼だって買えてしまいます。
お金を持っていること自体、一つのブランドともなりますし、手に入らないものも少なくなっていくんです。
しかし、冒頭でも書いた通り、個人的にはこの時期が一番不幸でした。
当時は頑張って結果を出したこと、ある程度自由にお金を使えることに喜びを感じていましたし、それが幸せだと考えていました。
ただ、それはお金を持って浮かれていただけで、幸せとはほど遠い感情だったんです。
「お金で買えないもの」の方がずっと大事
お金を稼ぐことばかりにフォーカスしていると、自分にとって本当に大切なものが見えなくなっていきます。
大切なものは人によって違うと思いますが、大体は家族や親友、本当にやりたい趣味などでしょう。
マネーゲーム・出世競争に捉われていると、こういったものはどんどん自分から離れていってしまいます。
散財している経営者、家庭に居場所のない人、趣味がない人の多くは、もしかしたら似たような状況かもしれません。
ちなみに僕は未熟さが祟って、その後お金を失う経験をすることになりました。
同時に多くのものを失いましたが、最後に残ったものこそが、自分にとって本当に大切なものでした。
逆に言うと、今までお金で得ていたものの大半は、本来必要のないものだったんです。
お金で買えるものより、お金で買えないものの方が大切なことに、この時ようやく気付きました。
自分らしい人生を生きられない
続きまして、稼ごうと思えば思うほど、自分らしく生きられなくなる話を書いてみます。
働くというのは、結局幸せになるためにする行為です。
なので働くのが楽しいと思えた方がいいですし、そうでなくとも他のことを優先した方がいいでしょう。
多くの人がそうしている、あるいはそうしようと思っているはずですが、稼ぐことに執着した時点で変わってしまいます。
やりたくもない仕事、他人との潰し合い、上辺だけの付き合い…
大切なものを失う代わりに、そういった下らないものばかりが増えていくのです。
幸せなお金持ちとそうでない人の差
お金持ちの中には、全然幸せそうに見えない人もいれば、本当に幸せそうな人もいます。
そして幸せそうな人の中で、稼ぐことが目的化している人は恐らく一人もいません。
あくまで幸せになるために働いているので、お金のために嫌なことをしたり、大切なものを犠牲にはしないんです。
しかし、幸せそうに見えない人は、お金を稼ぐことが目的化しているように思えます。
多分誰しも、最初はそういうフェースがあるでしょう。
ただ、お金が持つ力に振り回されてしまうと、稼いだ後も際限ないマネーゲームの中に身を置くことになります。
お金のために全てを犠牲にし、やがてお金しか残らない人生になってしまうのです。
そういう人生に片足突っ込んで感じたのは、例えどれだけお金を稼いでいたとしても、決して幸せにはなれないことでした。
自分が本当に生きたい人生、自分らしい人生を歩まない限り、お金はいくらあっても関係ないんです。
お金のために働く人生から遠ざかった方がいい
幸せに生きるためには、「お金のために働く」という人生から遠ざかった方がいいです。
稼ぐことが人生の主軸になると、いつしか本当に大切なものを見失ってしまいます。
最初は仕事に情熱を持ち、家族の幸せのために働いていても、いつしかそれを忘れてしまう人は多いかもしれません。
お金以外のものが見えなくなると、だんだんお金(年収)こそが自分の存在価値と化していきます。
そして稼げないと意気消沈し、稼げれば傲慢になっていくでしょう。
収入の高低関わらず、お金が目的化すると常に負の感情が渦巻いて、虚しい人生になる可能性は高いと考えます。
自分の軸は働く前に決めておいた方がいい
どのような働き方をするにしても、自分の軸は働く前に決めておくのが理想です。
自分はどんな人生を歩みたいのか、自分にとって幸せとは何なのか、そのためにいくら必要なのか、、、
最初に方針を持っておくと、途中で軌道修正は入るでしょうが、その度により良い人生に近づいていけるはずです。
多くの人は自分の人生の軸もなく、他人に決められたレールや価値観の中で生きているように感じます。
こういう人生を生きていると、気がついたら出世競争に参加させられ、優秀な人はその中で勝ち上がっていきます。
(もしくは起業して、ビジネスの拡大を目指すようになります)
ただ、その競争で勝ち上がることが、果たして自分の幸せと直結するのでしょうか。。。
考え抜いた末、最初からそこに価値を置く人ならともかく、大体の人はそうじゃないと思います。
もっと当たり前のことに幸せを感じられる人もいますし、無理して競争することだけが全てではないんです。
自分の軸を早めに決めておくと、本来自分がすべきことも見えてくると感じます。
余談:散財するのは不幸せな証拠
最後に余談ですが、自分が本当に幸せなのかどうかは、お金の使い方に現れると考えています。
自分らしく生きている人は、必要もないのに高級車を買ったり、余計な買い物をしたりはしません。
余計なものにお金を使うのは、単に憂さ晴らしをしたいか、あるいは見栄を張りたいだけなんです。
お金持ちの中には意外と質素な生活をしている人も多いですが、そういう人は自分らしく生きている人です。
幸せに過ごしているから、憂さ晴らしをしたり見栄を張る必要もないんです。
逆に不幸せなほど、その心の隙間をお金で埋めようとします。
これはお金があってもなくても一緒ですし、似たような体験をした人も多いはずです。
自分の幸福度は自覚しにくいですが、お金の使い方には現れやすいので、一つのバロメーターにしておくのもいいでしょう。
自分の幸せを追いかけよう
ということで、今回は僕自身の反省も交えながら、収入と幸せは比例しないという話を書いてみました。
確かにお金はないよりあった方がいいですし、困窮しているなら稼ぐことにフォーカスするのも必要です。
ただ、働く目的は本来幸せになるためであって、その幸せは想像より近いところにあることも知っておいてほしいです。
それにお金を追いかけてない人ほど、お金が舞い込んでくるという話も多く、それが幸せなお金持ちの条件かなと思っています。
他人の価値観に振り回されず、自分の幸せを追いかける(=周りの人も幸せにする)ことが、いずれにしても第一条件なのでしょう。
もし何のために働いているのかわからなくなってしまった際は、一度原点に立ち返りつつ考え直してみてくださいね。