少し前から何かと話題になるキラキラネーム。
ここ数年になって、キラキラネームの社会人を見かける機会も結構増えてきました。
僕は前職で採用担当を兼務していたのですが、大体60〜70名の応募があれば、2〜3名ほどキラキラネームの人を見かける感じですね。
これからは更に増えそうな感じもしますが、キラキラネームの社会人は就職に不利という話があり、結構悩んでいる人も多いと思います。
なので今回は、採用担当の目線でキラキラネームが就職に不利かどうかや、採用されるためのポイントなんかを書いてみます。
あとはキラキラネームの人を採用した経験がありますので、その際の話なども書いておければと。
この記事が何かしらの参考になれば嬉しいです!
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キラキラネームは就職に不利なのか
まず「キラキラネームは就職に不利なのか」という問題から触れていきます。
これは結論から言ってしまえば、キラキラネームが就職に不利であることは間違いありません。
何故ならキラキラネームというだけで、働く上での障害が多いと判断されがちだからです。
特に企業の顔役となるような仕事や、他社(者)とのやり取りがある仕事には、会社の看板や業務自体に支障をきたす可能性すら考えられます。
それにベタな話ですが、「まともな教育を受けてきたのか」「周りと円滑に仕事ができるのか」という邪推も、リアルな採用現場では懸念として上がってくるものです。
大変失礼な話かもしれませんが、キラキラネームであることから常識的な思考・判断ができる親に育てられていない可能性を考慮する人も、やはり少なくありませんしね(´ ・ω・ `)
それに本人もキラキラネームを気にして、積極性やコミュニケーション能力が欠けてしまっていることも考えられ、これらの要素が就職を不利にしてしまうのです。
もちろんキラキラネームでも、素晴らしい人はたくさんいらっしゃいます。
ただ、上に挙げたようなことはただの偏見ではないと言われていて、僕の経験上でも確かにそういう人は多かったです。
これは前職で採用担当をしていた経験もそうですが、前々職で転職エージェントをしていた時も、やはり同じ傾向を感じました。
もしかしたらたまたまだったかもしれませんが、少なくともそういう目で見られてしまいやすいことは、ある程度覚悟しておいた方がいいでしょう。
先に伝えておきますと、これは諦めろという訳ではなく、「その上でどうするか」が大切だということです。
名前だけで落とされることはあるのか
キラキラネームの人から応募があった際、名前だけで落とすことはあるのかということにも、一応触れておきますね。
これは会社や人事担当にもよると思いますが、名前だけで落とす企業は少ないと感じています。
その理由は2つあって、
大手企業は企業イメージも大事なため、名前で人を判断することはない(少なくとも建前上は)
中小企業は人手不足に陥っており、「まず会ってみよう」と考える傾向が強い
という要素があるからです。
よほど特殊なキラキラネームなら話は変わってくるでしょうが、基本的に名前だけで書類選考が通らないことは少ないでしょう。
逆に言えば、名前だけで落とすような企業であれば、どのような理由であってもその後働き続けることは難しいわけです。
なので落とされても気にせず、他の良さそうな企業を選ぶようにしてください(`・ω・´)
キラキラネームでも採用される方法は?
ではキラキラネームでも採用されるためには、どうすればいいのかをお伝えしていきます。
ネット上には(ここもネット上ですがw)「資格を取る」とか「いい大学に行く」などと書いてありますが、それらはあまり関係ないように思えます。
これらが有利なのはキラキラネームどうこう関係ありませんし、マイナスを上回るアピールポイントを持とうなんて考える必要もありません。
資格なんてなくても、いい大学に行っていなくても、就職に不利にならない方法はあるのです。
ちなみに少し話は変わりますが、働きやすい優良企業ほど、採用時に大切にしている要素があります。
それは人柄です。
「人柄が良い」というのは、わかりやすく言い換えれば「この人と一緒に働きたい」と思えること。
これこそが採用の決め手になる、重要なポイントとなってきます。
実務能力やこれまでの経験よりも、この人柄を優先する企業は多く、それも優良企業だったり優しい人が多い企業に見られやすい傾向です。
最近では人柄採用の重要性が広まりつつあり、能力よりも人柄を重視する企業は更に増えている感じはしますね。
ここで話を戻しますが、つまり人柄さえ良ければキラキラネームかどうかはほぼ関係なくなってくるわけです。
むしろキラキラネームだからこそ、人柄が良ければいい印象に繋がりやすかったりもします。
これはゲインロス効果(ギャップ効果)からくるものでもあり、面接をする前に
「次の人キラキラネームだけど、大丈夫かなぁ…」
みたいに思っていた担当者ほど、面接中もしくは面接後に
「この人思っていたよりも、ずっといいじゃん!!」
という風に、印象が大きく変わりやすいんです!
なのでキラキラネームの人ほど、スキルや経験よりも、人柄の良さをアピールポイントにしてみていただきたいです。
過去の辛い体験が武器になる
これも偏見だったら申し訳ないのですが、個人的にキラキラネームの人は、過去に辛い経験をしていることが多いと感じています。
それは家族関係の出来事だったり、学校や会社でいじめられたという経験など、、、
人によって違いはあれど、人並み以上に辛い経験をしていることが多いと思うんです。
こういう出来事をマイナスと捉えることもできますが、言葉を選ばずに言えば、これは面接の場で大きな武器にもなってきます。
何故なら辛い経験を乗り越えた経験がある人は、仕事においてもその経験が生きてくると考えられているからです。
逆に辛い経験をあまりしてこなかった人は、仕事で辛い目に遭ってしまった際、対処の仕方や自身のメンタルケアに慣れていませんからね。
辛い経験がある人は、乗り越えた数だけ高く評価されると思っていいでしょう。
それに辛い経験をしてきたことは、そのまま人柄に直結して考えられることも多いです。
こういう経験をしてきた人ほど、他人のことを考える能力や、他人に寄り添う思いやりが強くなる傾向にあります。
過去の経験を話すのは辛いでしょうが、言える範囲でこういった経験を伝えることは、プラス評価をされやすいことは覚えておきましょう。
その際はただ「辛かった」で終わらせず、「どう向き合ったのか」「どう解決したのか」を話すことを心がけてみてくださいね。
キラキラネームの人を採用した経験
冒頭でも書いた通り、僕はキラキラネームの人を採用した経験がありますので、この時のお話も書いてみたいと思います。
その方は特別変な名前だった訳ではないのですが、少なくとも名前を見て読み方がわかる人は、誰一人としていないだろうというレベルでした。
更に企業の顔役となる仕事への応募でしたので、一瞬どうするかは正直迷ったものの、やはり一度会ってから判断しようと思い面接を組んだのです。
それで会ってみたら、想像以上に誠実で優しく、そして礼儀正しい人でした。
色々話していくと、過去に壮絶な体験をしていたのですが、それに負けずまっすぐ生きてこられたこともわかってきました。
仕事に関しても、とても前向きな思考をされている方でしたので、僕も単純にこの人と一緒に働きたいと思ったのです。
なので僕が一人で担当する一次面接は通過とし、次の社長に同席して行う二次面接も、社長から同様の判断をいただき無事突破しました。
最後に筆記試験&性格診断テストもあるのですが、筆記は微妙だったものの性格面がとても優れていたため、最終的に採用となったのです。
ちなみにこれは70名以上応募があり、30名ほど面接を行った中で、唯一の採用者でした。
キャリアだけで言えば、もっと優秀な人は応募者の中に何人もいましたが、この方が選ばれたのは純粋に人柄が優れていたからです。
キラキラネームだろうが何だろうが、人としてちゃんとしてさえいれば十分に採用されることを、自身の経験から感じた出来事でした。
キラキラネームの不利を跳ね飛ばそう!
キラキラネームが就職において不利であることは、確かに間違いありません。
実際名前だけで人間性までも決めつけられてしまい、嫌な思いをしている方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、これまで逆境に負けず頑張って来たような人であれば、それを理解してくれる企業は必ず現れます。
今就職で悩んでいたり、社会人として働くのが不安な方も、辛抱強く就職活動を頑張ってみてください!
きっとキラキラネームでも誰も気にしない、素敵な企業に出会えると思いますよ( ^ω^ )
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