普段はしないようなミスを、何故だか怖い上司の前だと連発してしまう…。
きっと多くの方が、今までの人生でこのような経験をしたかと思います。
そして一度ミスをすると、その上司の前だとまた似たようなミスを繰り返したり、異様に萎縮してしまったりするんですよね(°_°)
実はこれ、単純に上司が怖いからというのもありますが、もっと明確な理由があるんです。
今回は何故怖い上司の前だとミスを連発するのかについて、まとめていきたいと思います!
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怖い上司の前だとミスを連発する理由
本題に入る前に、まずは以下を見ていただきたいのですが、
・普段根暗なのに、根暗な友達同士だとよく喋るようになる
・だらしない性格なのに、自分よりだらしない人の前ではしっかり者
・割とネガティブなのに、落ち込んでいる人にはポジティブな気持ちで接する
・家族の中に一人だけ、性格が真逆な人間がいる
こういう現象って、何かしら心当たりがあるのではないでしょうか\(^o^)/
やや複雑な話になりますが、人の心理状況や考え方というのは、目の前の相手と対極の位置を取ろうとします。
(もしくを相手にそうさせています)
その結果、目の前にいる人次第では、良くも悪くも普段の自分らしくいられなくなるんです(°_°)
もちろん逆も然りで、自分の感情やスタンスというのも、少なからず周りの人に影響を与えています。
感情のマトリックスを理解しよう
この心理については、本田健さんの著書「ユダヤ人大富豪の教え ー再びアメリカへ篇」という本に、感情のマトリックスという表現で詳しく書かれています。
簡単に説明すると、人の感情の型は大きく分けて4つあり、
・ポジティブ自立
・ネガティブ自立
・ポジティブ依存
・ネガティブ依存
中立である「センター」を除き、人の感情はこのどれかに当てはまっている状態です。
そして《ネガティブ⇔ポジティブ》と《依存⇔自立》は対極関係にあるため、「ポジティブ自立」な人の前だと、人は「ネガティブ依存」のスタンスを取るようになります。
(ちなみにポジティブ自立同士の場合は、度合いの弱い方が対極に飛ばされます)
怖い上司は大抵「ネガティブ自立」
そして部下から怖がられる(萎縮される)上司というのは、ほぼ間違いなくネガティブ自立のタイプです。
ネガティブ自立の人というのは、有能で仕事のできる人が多い反面、周りを威圧したりコントロールしたがります。
いつも社内で怒ってばかりいる人は、まさにこのタイプですね\(^o^)/
その対極となるのはポジティブ依存ですが、このタイプはネガティブ自立な人の前だと、普段は有能でも段取りの悪い人間になってしまいます。
つまり普段しないようなミスを連発してしまうのは、この心理状況が原因なんです。
また、ポジティブ依存の人はネガティブ自立の人のターゲットにされやすいので、「何故か自分ばかり怒られる」みたいな現象も起こります。
実際こういうタイプの上司は、部下のパフォーマンスを上げられない、ダメ上司となってしまうことも多いですね(´ ・ω・ `)
あなたが上司を「ネガティブ自立」にしているかも
一方、上司が部下をポジティブ依存に追いやるということは、その逆もあり得るということです。
社内でのパワーバランスもあって、基本は上司が部下に与える影響の方が強くなりがちですが、本来感情のマトリックスは双方向に働きます。
つまり、あなたが強いポジティブ依存だった場合、上司がネガティブ自立に飛ばされることだってあるのです。
ちなみにポジティブ依存の人は、場を柔らかくする癒しキャラですが、あまり自分で考えることをしない傾向にあります。
「教えてください」「そんな仕事できない」「頭が真っ白…」みたいなことをいいがちなので、周りの人をイライラさせることもあるでしょう。
特に上司からしたら、何故自分で考えてくれないんだと思い、つい語気を強めてしまう時もあるかと思います。
こうなってしまったら最後、上司はネガティブ自立になってしまい、あなたに対して強く当たるようになっていきます。
もし今までの上司にそういう人が多かったら、それは運が悪かった可能性もありますが、自分が上司をそうさせているのかもしれないのです。
上司に歩み寄っていくためには
ではどうすれば上司に歩み寄っていけるのか、という話も書いていきます。
(相手から歩み寄ってくれる可能性は低いため、こちらから歩み寄ることを考えましょう)
もしかしたら、始め「感情が対極に飛ばされる」という話を聞いて、「相手と近くなった経験もあるけど…」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
それはあなたもしくは相手が、感情のマトリックスでいう「センター」に寄っていったからです。
センターというのは、文字通り中立的な感情のことで、最も安定した感情を持つ人ともいえます。
そして一緒にいて居心地のいい人というのは、やはり感情がセンターに近い人です。
もう少し具体的にいうと、相手の感情を読み取って歩み寄れる人ですね。
感情のマトリックスに振り回されるのは、自分の感情にしか目を向けていないからで、相手の感情に目を向ければ状況は変わってきます。
上司の感情を理解して、その上で歩み寄っていくことができれば、相手もこちら側に歩み寄ってくることでしょう。
そうなれば、次第に上司もこちらにイライラしなくなり、部下もオドオドしなくなっていくと考えられます。
感情のマトリックスを理解していれば、怖い上司に感情を揺さぶられることもなくなるはずですよ\(^o^)/
怖い上司の前でミスをするのは理由がある
ということで、今回は怖い上司の前でミスを連発する理由について、記事を書いてみました。
単に「萎縮するから」で片付ける人も多いでしょうが、実はもっと深い原因があって、それを理解していれば対策方法も自ずと見えてきます。
もちろん上司部下の関係だけでなく、全ての人間関係において通用しますので、この心理は常に頭の片隅に入れておいてほしいですね!
この話についてもっと詳しく知りたい方は、本田健さんの著書をぜひ読んでみることをおすすめします∩(´∀`∩)