競争は果たしていいことなのか、それとも悪いことなのか…
好き嫌いは別として、どちらが正しいかというのは結構難しい問題です。
競争がなければ発展はないという意見もあれば、競争のない社会こそ理想だとする人もいますからね。
国単位でも、資本主義や共産主義などに分かれるくらいですから、明確な回答が出にくいテーマなのでしょう(°_°)
個人的には、競争自体に善悪はないと考えていますが、ただし僕自身は競争社会から降りることにしました。
その理由は競争社会で勝ち抜いても、その先に幸せはないと感じたからです。
今回は個人の経験から思う、競争は意味ないのでやめた方がいいという話を書いていきます。
特に競争社会に疲れた方向けの話になりますので、心当たりのある方はぜひご一読してみてくださいm(_ _)m
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競争するのはやめた方がいい
僕は子供の頃から、「長所を伸ばせ」「得意なことで1番になれ」と言われて育ってきました。
得意なことはそれほど多くなかったですが、理数の勉強だけはかなり好きでしたので、その分野で常にトップを目指しました。
この「1番じゃなきゃダメ」みたいな思考は、日本人に結構ありがちみたいですが、漏れなく僕自身もそういう風になっていたんです。
(似たような育ち方をした方も、結構多いかもしれませんね)
当時の成功体験もあり、社会人になってからもトップになることばかり考えていましたが、この頃から違和感を覚えるようになりました。
下からトップまで這い上がった瞬間、努力が実った瞬間というのは、確かに嬉しいものです。
ただ、勝てば勝つほど周りの気力やモチベーションを奪ったり、ネガティブな気持ちにさせているようにも思えました。
周囲の人間が幸せそうじゃなければ、自分も当然いい気分にはなれません。
競争することの違和感を感じ始めたのは、この頃からでした。
競争は他人を蹴落とす行為
その理由は、後になって気づいたことですが、一言でいうと「他人を蹴落として得た成功」だったからです。
競争が生まれれば、そこには勝つ人もいれば、当然負ける人も出てきます。
勝った方は気分がよく、見返りも大きいかもしれませんが、負けた方はその逆になるでしょう。
会社であれば昇進や昇給にも関わってきますし、人生そのものを左右してしまうものです。
あえて悪い言い方をすると、競争で勝ち続けるというのは、たくさんの人を踏みにじる行為に近いと感じました。
そうじゃないこともありますが、良きライバル同士でもない限り、気持ちのいい競争が生まれることは稀でしょう。
更にいうと、お互いを高め合うのにそもそも競争は必要ありません。
他にもっと効率的な方法はありますし、むしろ周りと優劣をつけたがる人こそ、害悪になり得ると考えます。
競争をやめるメリット
そういう経験を経て、僕は競争社会から降りることにしました。
その結果得られたメリットは、大きく以下の3つです。
2.ストレスが激減した
3.自分軸で幸せを考えられるようになった
それぞれ簡単に解説してみます。
1.人が集まるようになった
競争をやめてから、自然と周りに人が集まるようになりました。
競争を意識していた頃は、表面上普通に接していても、どこかギラギラした雰囲気があったのでしょう。
正直自分の成果のことばかり考えていましたし、控えめに見ても近寄りたい人物ではなかったと思います。
しかし、競争から降りると決めたところ、まず自分の意識が少しずつ変わっていきました。
具体的には、自分が勝つことばかり考えていたところから、周りを勝たせる方向にシフトしていったんです。
結果論として、周りとのリレーション(関わり・関係値)が深まっていき、チームそして僕自身の生産性も向上しました。
なにより働くのが楽しくなり、会社を辞めてからも付き合える仲になれたので、最高の財産を手に入れたと思っています。
2.ストレスが激減した
ストレスが大きく減ることも、競争をやめる大きなメリットです。
競争というのは、負けても嫌な気持ちになりますし、勝ったら勝ったで下からのプレッシャーを感じ続けることになります。
どの道ストレスがかかるので、精神衛生上よくないんですよね。。。
それに競争をしている時って、どこか「周りの人間は全員敵」みたいに思ってしまいます。
(僕だけかもしれませんが…w)
なので自分を飾ったり、強く見せたりする必要が出てきて、そういう自らの行為もストレスになっていたりするんです。
競争から降りるまで気付きませんでしたが、競争をやめた方が確実にストレスなく生きられると思います。
3.自分軸で幸せを考えられるようになった
冷静に考えてみると、競争する基準というのは、ほとんどの場合他人が決めたものです。
テストの点数や営業成績などは、確かに誰しもに認められやすい、わかりやすい数字でしょう。
ただ、それが自分のやりたいことかというと、そうでもなかったりするんです。
本当にやりたいことであれば、競争相手なんかいなくても、夢中で取り組めると思います。
そう考えてみると、今まではやりたいことをやっているつもりで、ただ他人が決めたレースに参加しているだけでした。
参加して得られたものは、「他人より優れている」「みんなに認めてもらえる」という感覚。
しかし、これって周りの人間しか意識していない、他人軸の価値観なんですよね。
自分が本当にやりたいこと、幸せだと感じられることって、自分軸で考えない限り見つからないと思います。
そして、他人から認められることばかり追いかけるほど、自分自身を見つめる機会は減っていくのです。
なので一度周りとの競争をやめ、自分軸の幸せを探してみることも大切だと感じました。
最初は戸惑いますが、結果的により自分らしく生きられるようになるはずです。
競争に参加した時点で負け
僕は正しいかどうかは別として、競争に参加した時点で負けだと考えるようにしています。
他人と比べた瞬間、他人軸で物事を考える人生になりますし、その時点で自分にも負けているんです。
唯一競争するとすれば、それは自分自身であって、自分以外の誰かであってはいけないんです。
正直な話、元々競争が好きなタイプでしたので、そういう気持ちが鎌首をもたげる時はあります。
表に出てしまうこともあるのですが、その度に思い直し、反省するようにしています。
個人競技のスポーツでも始めない限り、これからも本気で他人と競争することはないでしょう。
多分それもやらないと思いますし、これからも他人と競争しない生き方をしていくつもりです。
競争しない方が幸せになれる
ということで、今回は競争は意味ないのでやめようという話を書いてみました。
全ての人に意味ないとは思っていませんが、ほとんどの人にとって意味のない行為だとは思っています。
あくまで個人の経験上ですが、競争を楽しむ人生よりも、競争しない人生の方がずっと楽しくて幸せです。
競争ばかりしている人生に疑問を感じたのなら、一度競争から降りてみることをおすすめします。