田舎で暮らしていると、猫が放し飼いにされている光景を見かけることもありますね!
僕の実家でも、猫を放し飼いで飼っていましたし、むしろ室内飼いをしている家庭は近所でどこもありませんでした。
(完全放し飼いではなく、室内外を自由に行き来させている感じ)
田舎なら近所もみんな顔見知りですし、猫を見ればどこで飼われているかもわかりますから、安心して放し飼いができたわけです。
しかし、放し飼いにするリスクは当然ありますし、猫ちゃん自身に危険が及ぶことも少なくありません。
それに本来なら、近所迷惑になる可能性も考えなくてはならず、室内飼いをするのは飼い主の責任であるとも言えますね。
一方で、放し飼いの方が猫らしく生きられますし、室内だけより外に出してあげた方がいいと考えるのも自然です。
そこで今回は猫を放し飼いにするメリットとデメリットなど、経験者の目線で色々書いてみたいと思います!
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そもそも猫を放し飼いにしてもいいのか
まずそもそも「猫を放し飼いにしてもいいの?」という問題がありますよね(°_°)
いくら田舎でも、放し飼いにしては近所に迷惑をかけたり、猫ちゃん自身にも大きな危害が及ぶかもしれません。
なので猫は放し飼いにせず、室内飼いが基本であることは間違いないでしょうね…!
しかし、地域によって放し飼いでも問題ない環境はあり、極端にいえば猫島のような場所がそうですね。
実際田舎なら猫島ほどではないにしても、放し飼いで飼われている猫は結構多かったりします。
あとは野良猫が住み着いてしまい、諸事情(家主が猫アレルギーなど)で室内飼いはできないものの、追い払わず共存を選ぶ人も近所では割と多かったです。
「飼うなら絶対室内で!」と訴える人もいますが、それは状況や環境によりますし、絶対ではないと思います。
猫は自由に育てた方が生き生きしますし、究極的には家と外を自由に行き来できる環境が、猫にとって理想だと考えていますね。
(室内飼いの方が安全なので、室内だけで飼った方がいいという意見には同意です)
猫の行動範囲はそれほど広くない
ちなみに放し飼いをしていて気づくのは、猫の行動範囲はそれほど広くないということです。
昼間以外ほとんど家にいる猫もいますし、出歩いても家から遠いところには行きません。
個人的な体感では、飼い主が普段いる場所(庭や畑など)より遠くには、ほとんど行かないと感じていますね…!
それに加えて、田舎では多くの家が広い土地を所有しているので、ちょっと出ただけで他所様に迷惑はかからなかったりします。
別にみんなお金持ちというわけでなく、田舎だと単に売り手がいなかったり、農地法の関係で土地が手放せないだけなんですがね(*_*)
(農地の税金はかなり安いので、無理して手放そうとする人もほとんどいません)
僕の実家も無駄に広い土地があり、山まで所有しているので、この範囲から猫が出ることはまずなかったですw
ある程度土地がある田舎なら、猫の行動範囲がその先に広がることもなく、放し飼いも可能となります。
猫を放し飼いにするメリット
ここからは放し飼いをするメリットとデメリットについて書いていきます!
まずはメリットからあげていきますので、放し飼いを検討されている方は参考にしてみてください(`・ω・´)
メリット1:猫が自由に生きられる
やはり一番は、猫が自由に生きられることです。
室内飼いでも十分自由に生きられる工夫はできますが、やはり外の広さ、天然の遊び場には敵いません。
「自由」という観点だけで見れば、家と外自由に行き来させてあげるのが理想だと感じています。
ちなみに「猫と暮らしたい」という理由で、近所の山奥に引っ越してきた人もいましたね…!
メリット2:近所の人みんなから可愛がられる
田舎に住んでいると、日々近所の人が近くを通ったり、訪問してきたりします。
集金とか回覧板とかもありますし、単に暇でしゃべりに来る人もいますねw
そしてみんな猫が好きなので、猫もみんなから可愛がってもらえます( ^ω^ )
撫でられたくない猫を無理に構う人がいなければですが、これも大きなメリットになりますね。
メリット3:トイレを外でするようになる
トイレを外でするようになるのも、放し飼いならではのメリットですね!
庭先でされると、訪問してきた人への迷惑になりますが、大抵は庭から離れた柔らかい土の上でします。
それに庭でしないよう躾けることもできますので、デメリットにはなりにくいです。
猫のうんちやおしっこは結構臭いので、外でしてくれるのは単純に助かりますw
メリット4:室内の掃除が少なくなる
トイレ周りの世話がなくなることもそうですが、昼間は割と外にいるので、抜け毛などで家の中が汚れることも少ないです。
完全外飼いなら庭先くらいですし、自由に行き来させている家庭でも、完全室内飼いに比べたらだいぶ楽でしょうね。
ただし、泥だらけになって帰ってくることもありますので、それに対して笑って許せる度量は必要ですw
やんちゃな猫ちゃんですと、むしろ手間が増えるかもしれませんが、経験上はそれほど汚れて帰ってくることはなかったですね。
(基本的には自分で体の手入れをしてくれますし、ほとんど綺麗な状態で帰ってきます)
メリット5:爪研ぎを外でしてくれる
猫を飼っていれば、爪研ぎで壁や家具をボロボロにされることはつきものです(°_°)
これがなくなったり、ある程度少なくなるというのが、放し飼いのメリットですね!
木造建築ですと、外壁で爪を研いだりして、外観を損ねることもありますが…
これも爪研ぎ用の木なんかを置いておけば、割と防げたりします。
(100%防ぐことはできませんがw)
家の周りに爪を研げる環境を整えれば、家をボロボロにされることもかなり少ないでしょうね。
メリット6:帰りを迎えてくれる
仕事や学校から疲れて帰って来た時、庭先で猫が迎えてくれるのはとても癒されるものです。
特に玄関の前で待っていてくれると、飼い主としてはとても嬉しいものがありますね( ^ω^ )
猫からしたら、別に迎えてくれている訳ではないのでしょうが、どちらにしても癒されることには変わりありません!
ちなみに我が家には祖父が大好きで、夕方足音がすると玄関まで迎えに行く賢い子もいましたよ(`・ω・´)
メリット7:害獣を駆除してくれる
田舎では家の周りにネズミやモグラなど、作物や畑を荒らす害獣が出やすいです。
動物って意外に賢くて、罠を仕掛けても全然捕まえられないのですが、猫という優秀なハンターがいれば話は別です。
猫がいる農家といない農家では、害獣の出現率が大分違うと感じますね!
それに僕の家ではキウイなど木の実も育てていたので、それを食べに来る鳥も追い払ってくれていました。
猫が畑の作物を食べることもありませんので、こういう土地では野良猫も益獣と言えますね。
メリット8:猫アレルギーでも飼える
完全放し飼いに限りますが、猫アレルギーでも飼えるのは放し飼いの大きなメリットです。
重度のアレルギーならともかく、くしゃみが出る程度のアレルギーであれば、問題なく飼うことができます。
猫アレルギーだけど捨て猫を保護したい、野良猫を家猫にしたいという場合は、環境次第で放し飼いにしてもいいでしょう。
冬などの寒い季節に備えて、大きめのハウスやもこもこの布、ペット用ヒーターなどは用意しておくといいですね!
猫を放し飼いにするデメリット
ここまでメリットを挙げましたが、次は放し飼いのデメリットについてです。
放し飼いよりも室内飼いが推奨されるのは、完全にこのデメリットが原因です。
以下に挙げる要素が一つでも当てはまりそうなら、室内飼いにした方がいいかもしれません(°_°)
デメリット1:近所迷惑になる懸念
猫好きにとっては信じられない話かもしれませんが、猫の行いを迷惑に思う人も決して少なくないです。
野良猫が駆除の対象であることからも、このことを伺い知ることができます。
贔屓目抜きに考えれば、自分の土地を猫に荒らされようが他の動物に荒らされようが、結果としては同じですからね(´ ・ω・ `)
ご近所に被害を及ぼしてしまう懸念があれば、放し飼いはまずすべきではありません。
デメリット2:病気になりやすい
放し飼いは室内飼いより病気になりやすいことも、大きなデメリットです。
外にはたくさんの病原菌が潜んでいますし、他の猫から病気を移されてしまうこともあります。
特に野良猫は病気にかかっていることも多く、飼い猫がそれをもらってしまうことは珍しくありません。
多頭飼いをしていれば、他の猫に移ってしまうこともありますから、病気に関しては常に細心の注意を払う必要があります。
デメリット3:怪我をするリスクがある
それから病気だけでなく、怪我にも注意が必要です。
特にありがちなのが、他の猫と喧嘩をしてしまうこと、そして車に轢かれてしまうことですね(*_*)
なので屈強な野良猫が近所にいたり、車通りがある場所であれば、放し飼いは避けた方がいいと言えます。
他にも人工的なもので怪我をすることは多いので、怪我をする危険が日常に潜んでいないか、必ずチェックしてください。
デメリット4:害獣捕獲用の罠にかかりやすい
近所にタヌキやイノシシ、野犬が出るような環境ですと、地元の人や猟師が害獣捕獲用の罠を仕掛けていることがあります。
檻タイプならまだ安全な方ですが、トラバサミ(足を挟んで捕獲するタイプの罠)ですと、猫が大怪我をしてしまいます(´ ・ω・ `)
(檻タイプであっても、気がつかなければ保健所行きの可能性は高いです)
罠が仕掛けられているポイントは獣が通りやすい場所で、当然猫が通りやすい場所でもあります。
それに自分の敷地以外で猫が罠にかかっても、仕掛けた人に文句は言えません(むしろ飼い主の責任が大きいです)から、田舎での放し飼いだからこそ気をつけるべきです。
デメリット5:駆除の対象になり得る
猫を放し飼いにしていると、当然駆除の対象になってしまう可能性もあります。
本来なら飼い猫であれば、放し飼いであっても駆除の対象にはなりません。
しかし、外猫だと飼い猫かどうかの判断はしにくいですし、首輪をしていても現在飼われている保証はありません。
なので誰かが野良猫だと言って保健所に連れて行けば、そのまま駆除されてしまう可能性は非常に高いのです。
デメリット6:他の動物に襲われる・捕食される
猫は運動神経がいいものの、体はかなり小さい生き物です。
他の動物と戦いになれば、高い確率で負けてボロボロになってしまいます。
猫を食べる生き物は少ないですが、タヌキやサル、キツネなどに襲われることはありますので、猫を襲う動物がいれば放し飼いは不可能です。
それに蛇や猛禽類は、猫(特に子猫)を捕食のために襲いますので、地域にどんな生き物がいるかは改めて調べた方がいいでしょう。
デメリット7:子供を産んでしまう
避妊手術をしていれば防げますが、そうでなければ放し飼いにより、ほぼ確実に子供が増えてしまいます。
メスの猫を飼っていれば、子供を引き連れてきますし、それを放置するわけにもいきません。
これは多頭飼育崩壊に繋がる典型的な例ですし、自分も猫も不幸にしてしまう行為です。
避妊手術をかわいそうだと思う人もいますが、何匹生まれても育てられる環境(土地、環境、金銭、世話できる人)がないのなら、避妊は必ずすべきでしょうね…!
デメリット8:捕まえた獲物を持ってくる
猫の習性には、捕まえた獲物を飼い主のところに持ってくるという、少し困ったものもありますw
捕まえた鳥を咥えて持ってきたり、朝起きたら枕の横にモグラの死骸があったり…
まだ生きていることもありましたし、逆に首だけになっていることもありましたね(°_°)
完全放し飼いでも、玄関先に獲物を持ってきたりしますので、これも放し飼いをするデメリットにはなるでしょう。。。
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放し飼いと室内飼い、どちらがいいのか
ここまでメリットとデメリットを書いてみましたが、、、
放し飼いと室内飼いだと、果たしてどちらがいいのでしょうか?
世間では、「放し飼いはダメ!」「絶対室内飼い!」みたいな意見がほとんどでして、これは概ね正しいと思います。
もし僕が今猫を飼うとしても、やはり室内飼いを選択するでしょうし、それはデメリットで述べたことがいくつか当てはまるからなんですね。
どちらがいいかと聞かれれば、室内飼いだと答えざるを得ないのが実際のところです。
しかし、デメリットが全く当てはまらず、外でのびのび暮らしていける環境なら、個人的には放し飼いでもいいと思います。
ペットショップで購入した猫ならともかく、元々外で暮らしていた猫を引き入れるなら、猫も人も今までより幸せになれることでしょうから…!
つまり基本は室内飼いがベターですが、環境や状況によっては放し飼いでもいいですし、世間の意見に振り回される必要はないという意見です。
猫の放し飼いはきちんと考えてから
猫を放し飼いで飼うことは、世間で言うほど悪いことだとは思いません。
しかし、デメリットは1つ1つが大きなものなので、懸念があるのならするべきではないのも確かです。
飼い主側の事情で室内飼いができないのなら、そもそも飼わないという選択も考慮すべきでしょう。。。
そして放し飼いをする際には、完全放し飼いにしても室内と自由に行き来させるにしても、どのようなリスクがあるのか深く考えることが大切です。
自由にさせた結果不幸な事故を招いてしまっては、悔やんでも悔やみきれませんからね…!
あとは外飼いが問題ない場合でも、暮らしやすい環境を整えたりなど、ストレスなく暮らせる工夫をしてあげてください。
色々揃えても室内飼いよりお金はかからないので、惜しまずいいものを買っておくことをおすすめしますよ!