今会社で採用業務をやっている中で、時々見かけるのが「介護離職」。
実際転職をする年代の層は、親が高齢の方も多いもの。
なので介護離職が多いというのは、ある意味当然なんですよね(´ ・ω・ `)
介護離職は一つの社会問題になりつつありますが、現実としてこの問題の解決は難しく、景気後退により更に状況は悪化するとも言われています。
なので介護離職による再就職の問題も、簡単には解決していかないと思われますね。。。
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介護離職をすると再就職で不利になる
僕は前職が人材会社で、面接する側と同じ方向を見て面接に臨んでしました。
その際も、介護離職をしている方は書類選考や面接に通りにくく、再就職の難しさを一緒に感じていました。。。
企業側に理由を聞くと、大体似たような答えが返ってくるのですが、その理由に関して理解はできます。
採用側の気持ちとしては、長く働いて欲しいですし、離職歴がない人をあまり採用したくないですからね。
僕個人としては、そもそも一つの会社に長くいる時代でもないですし、介護離職した人でもやる気があったり優秀なら採用したいと考えます。
海外とかはそんな感じですが、終身雇用がベースの日本の企業では、今もほとんどの企業が介護離職者の再就職に貢献できないのが現状です。
介護離職が再就職で不利になる理由
ちなみに現在介護離職をした方で、再就職の難しさに直面している方は、
「何故介護離職しただけで再就職できないんだ…(´ ・ω・ `)」
と嘆きたくなると思います。
まずは僕が企業から聞いた、介護離職が再就職で不利に理由をご紹介するので、「企業はこんな風に思うのか…」と一つ参考にしてみてください。
理由1:再び介護離職になる可能性
まず一つ目は、再び介護離職をされてしまう可能性です。
親御さんがご健在の場合、再び介護が必要になる可能性は、十分に考えられることです。
面接で「今は落ち着いたから大丈夫です」と言われても、素直に信じるのは難しいんですね。
そもそも人間は歳を取れば取るほど、肉体は確実に衰えていきます。
一時的に落ち着いただけであって、再び介護が必要になる可能性が高いと考えるのが、企業としても無難な判断でしょう。
(採用担当もサラリーマンなので、もし離職に繋がったら怒られますし…w)
理由2:嘘なんじゃないかと疑われる懸念
あとはぶっちゃけた話をしますと、履歴書に「親の介護のため退職」と書いてあっても、素直に信じてもらえないことがあります。
100%嘘ではないとしても、「親の介護を理由に退職したかっただけじゃないの?」という疑いがかけられたりするんです。
これは実際にそういう傾向がある方もいるので、採用担当者の性格的な問題ではなく、そういう人が一定層いることが問題だと考えています。
ただ、しっかりとした実績がある方は、そういう風には思われないので、履歴書・職務経歴書にこれまでの実績があれば、疑われないためしっかり書いておくことが大事ですね。
理由3:ブランクによるスキル不足
それから介護離職を数年されていた方は、ブランクによるスキル不足も懸念されてしまいます。
一般的には介護離職でなくとも、職歴が空いてしまうことは再就職をする上で確実に不利となります。
同じ年齢で同じような職歴の方がいれば、3年介護で離職していた方より、休まず働いてきた方を採用するのは、企業として考えれば無難な判断です。
もちろん実績や実力を示せれば、ブランクに関しては問われないですが、同じ条件下では他の求職者と比べて不利になることは間違いないのです。。。
介護離職からの再就職に向けて
そんなわけで、介護離職からの再就職は、難易度がかなり高くなってしまいます。
再就職できない人の割合が6割を超えるという総務省のデータもあり、介護離職からの再就職が如何に難しいかを物語っていますね。
しかしその状況からでも再就職のため動かなければ、いつまで経っても状況は変わりません。
なので早めに介護離職に理解のある会社へ、再就職を決めておきたいところです。
ちなみに個人的には、再就職の面で国や市町村に頼るというのは、あまりおすすめしません。
(これからそういう支援制度が検討されているそうなので…)
何故なら中途半端に職に就いても、今後の日本経済や寿命の長期化を考えれば、今後貧困層の暮らしを強いられる可能性が高いからです。
なので転職活動は、やや苦しいかもしれませんが自力で行なっていくのが、結果として一番よかった形になる確率は高いと思います。
就職活動はハローワークに行くのもいいですが、リクナビなどで探して行くことが基本的におすすめですね。
リクナビであればWEB上の履歴書で、自分が介護離職をしたことを書いておけるので、理解がある状態で面接が進みます。
僕も今企業側として、リクナビで採用活動をやっていますが、40代以上がすごく多いので、年齢的なネックも気にしなくて大丈夫ですよ(`・ω・´)
それから転職エージェントを活用すれば、予め介護離職に理解のある職場を直接紹介してくれます。
あとは自分が介護をしている間にも、代わりに仕事を探してくれるので、とても就職活動が楽になると思います。
ちなみに転職エージェントはお金がかかると思っている方もいますが、利用者側がお金を払うことはまずありませんよ…!
企業側からのみお金をもらって運営しているので、安心して活用してほしいですね\(^o^)/
介護しながら自宅で働くこともできる
それから介護離職している間も、自宅で働くこともできるということを知ってほしいです!
(それが僕のブログテーマでもありますからw)
自宅で仕事をするのがあまり想像できない方もいると思いますが、実は介護をしながら自宅で働くのは、そんなに難しい話ではないのです。
インターネットがあれば、外からの仕事を代わりに請け負うことだって、昔よりずっと簡単にできるのです。
一例で言うと、今はクラウドソーシングと呼ばれる手段で、企業(または個人)が一個人に仕事を依頼する流れが増えています。
最大手のクラウドワークスというサイトを覗いてみると、仕事の依頼がたくさんあることがわかるはずです!
特別なスキルがなくても、文章作成の仕事やアンケートに答えて収入を得ることもできます。
アンケートは将来性皆無ですが、文章作成の仕事は評価が高くなれば文字単価が高くなり、生活費を稼ぎ出すことは可能です。
これまでの自分が体験したことを書けばいいので、ぜひ一度トライしてみて欲しいですね!
それ以外にも自宅で自由に働く方法はあるので、気になる方は以下の記事を参考にしてみてください(`・ω・´)
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会社で働きたくない人へ。家にいながら稼ぐ、在宅ワークのすすめ
僕は「インドア系自由人になろうよ」というタイトルで、このブログを書いています! その理由は、 家にいながら自由に生きる というのを、僕自身の理想の生き方としているからです! ...
介護離職中の資格取得はほぼ意味がない
あとは、介護離職中に資格を取ろうとする方もいますが、個人的にはあまりおすすめしません。。。
もちろん離職の期間にやりたいことが見つかって、それに向けての資格取得なら、絶対にやった方がいいです!
しかし資格取得の理由が、単に「就職に有利になりそう」というものなら、正直取っても取らなくてもほとんど変わりません。
今は同じような資格を持っている人たちがたくさんいますし、同時に「資格難民」と呼ばれる人たちもいますからね。。。
書類選考時も、資格より実務能力しか見ていないですし、逆に資格をたくさん取っている人は「この人は何がしたいんだ…?」と、印象として逆効果になることも多いです。
士業の資格を取っても食べていけない人だっているのですから、再就職を資格だけに頼るのは、やめておいたほうがいいと思いますね(´ ・ω・ `)
資格を取るなら、プログラミングスキルを身につけよう
もし再就職に向けてスキルを身に付けたいのなら、それから再度介護離職になる可能性が考えられるなら…
これからの時代は、完全にプログラミングがおすすめです。
何故なら2020年になる頃には、エンジニア(プログラミングをする人)が40万人ほど不足すると言われているからです。
もちろん今現在(2018年)も全く足りていなく、エンジニアを喉から手が出るほど欲しがっている企業がたくさんあります。
その競争の中で、働き方も融通が効きやすくなり、週2〜3で働く人もいればほぼ在宅で働いている人も多い業界です。
希少スキルを持っている方は、自分のライフスタイルを築きやすいのですね(`・ω・´)
ちなみに僕が前職で就業支援をしていた介護離職の方も、プログラミングを学んでいたことですぐに仕事が見つかりました。
その方は結局親御さんのそばに居たかったので、週一出勤の基本在枠ワークという働き方を選びました。
実は40代以上からプログラミングを学ぶ人って結構多いですし、プログラミングスキルがあれば、ほぼ100%職には困りません。
得意不得意は分かれますが、親御さんと一緒にいてあげたいという方は、プログラミングを勉強してみるのもいいと思いますよ!
ちなみに在宅でプログラミングを学ぶなら、テックアカデミーというオンラインスクールが有名なので、こちらを受講するのをおすすめしたいですね(`・ω・´)
(無料体験ができるので、まずはそちらから試すのがいいと思います!)
介護離職から再就職するために
介護離職で一旦職を離れてしまうと、やはり再就職で不利になってしまうのが現状です(´ ・ω・ `)
この状況は、日本企業の体質が変わらない限り変わることはないでしょうね…。
なので介護離職をした方は、より努力が求められるのが正直なところです。。。
しかし、その状況を打破する方法は必ずあり、打破できた頃には周りの同年代よりも能力が磨かれると感じています。
それに親御さんと過ごしながら自宅で働くという選択もできる時代なので、視野を狭めることなく、そういう選択肢があることも知っておいて欲しいです!
僕も両親が大切なので、介護が必要になったら側にいてあげられるような状況を作りたいと、このブログを書きながら改めて思いましたね(´;ω;`)