仲のいい友達同士や、良きビジネスパートナーと共に起業する。
若い人を中心に、割とよく耳にする話かと思います。
僕自身も最初の起業から1年後、4人との共同で一つの会社を興し、自分のビジネスと並行して携わっていた時期があります。
かなり若いチームでしたが、経験はないながらもエネルギーには満ち溢れていました。
ただ、結局はうまくいかずに、わずか2年で崩壊してしまったんです。
僕自身は考え方の相違から、5ヶ月ほどで離脱してしまいましたね…w
(詳しい経緯は、自己紹介に書いてます)
ちなみに他の起業家仲間にも、複数人で起業する人たちはいましたが、やはり難しさを抱えていました。
一方メリットもあるので、一概に「複数人の起業はダメ!」とは言い切れない部分もあるんです。
今回は複数人で起業するメリットとデメリットを解説していきますので、複数人での起業を考えている方はぜひ参考にしてみてください!
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複数人で起業するメリット
まずは複数人で起業するメリットから書いていきます。
総合していえば、起業は初動に大きなエネルギーがかかりますが、その負担は軽減しやすいです。
(特に初めての起業は、精神的負担がものすごく大きいので)
ここで挙げるメリットだけを享受できるのであれば、一緒に起業するメリットは大きいでしょう。
メリット1:始めから仕事にリソースが割ける
一人で起業してみてよくわかったのですが、最初ってどうしても本業以外の雑務に振り回されることが多くなります。
創業の手続きにも四苦八苦ですし、それ以外にも営業案件の開拓だとか、名刺を作る際「デザインどうしよう」とか、細かいことも含めた業務量は想像以上です。
自分一人のスキルも限られているので、不向きなこともやらなきゃいけなかったりなど、自分のリソースが無駄に割かれるのを感じると思います。
しかし、異なるスキルを持った複数人のチームであれば、それらの業務はかなり捗ります。
それに何人かのメンバーは、始めから大事な仕事に注力できるので、キャッシュが回り始めるタイミングも早いです。
会社の拡大を考えている場合、人を雇う手間がしばらく必要ないのも、地味に大きな魅力かと思います。
(採用には、お金も時間も多くかかりますからね…!)
メリット2:創業資金の負担が少ない
それから創業資金を負担し合えるのも、複数人で起業する大きなメリットです。
資金がいらないビジネスも多くありますが、ある程度の資本が必要なビジネスモデル・業界も当然あります。
そんなとき、複数人で起業することで、人の数だけ負担を減らすことができるのです。
今の時代、数百万円〜数千万円の資本をポンと出せる人も少ないので、複数人で負担し合えるのは大きな魅力でしょう。
メリット3:仲間がいる心強さ
起業というのは孤独がつきものですし、常に不安と戦うことになります。
そういう中で、一緒に戦っていける仲間がいるのは、大変心強いです。
若い人同士の共同経営ほど、この理由がベースになっていることも多いですね。
正直な話をすれば、孤独に弱い人は起業すべきでないと、個人的には思っています。
こういう人は、多分サラリーマンでいた方が幸せです。
しかし、複数人の起業がもし上手くいけば、孤独を感じず充実した状態で働くことができます。
もしかしたらこういう形の起業が、もっとも幸せなのかもしれません。
複数人で起業するデメリット
ここまでメリットを書きましたが、ここからはデメリットの方も書いていきます。
表題にも書きましたが、複数人での起業は基本デメリットの方が大きいです。
なのでここで挙げるデメリットを感じたら、複数人ではなく一人で起業することも考えてみてください。
デメリット1:仲間割れのリスク
複数人で起業すると、かなりの高確率で仲間割れを起こします。
始めはどんなに仲がよく、気の合う人同士だったとしても、一緒に働いていれば状況は変わるものです。
方向性の問題、スキルや情熱の差、報酬の配分、正直揉める要因は山ほどあります。
よく「明確な代表者を1人決めよう」と言われていますが、その通りにしてもこれらの問題は起こるんですよね(°_°)
仲間割れのリスクがあることは、予め考慮しておくべきかと思います。
デメリット2:一人で意思決定ができない
起業を志す人には、「やりたいビジネスがある」「夢を実現させたい」という人も多いでしょう。
共同経営を選ぶのも、お互いの考えが合致しているからだと思いますが、人間である以上お互いの考えは多少違っています。
最初はほんの少しベクトルが違うだけでも、その差は月日が経つに連れて、どんどん広がっていくんです。
仮に一人で起業したとしても、100%やりたいことができるとは限りません。
ただ、自分一人で意思決定ができるので、複数人よりは自分の望む方向に進みやすいはずです。
収入や安定より、自己実現に重きを置く人ほど、複数人で起業するデメリットは大きいと感じます。
デメリット3:報酬の配分が難しい
揉める要因としても書きましたが、複数人でビジネスを始めた際、報酬の配分は本当に難しいです。
僕の拙い経験上だと、どういう配分にしても誰かは必ず我慢することになります。
会社のキャッシュが増えれば増えるほど、揉める確率は上がると考えていいでしょう。
(お金がない時期の方が、案外平和かもしれませんね…w)
それと中にはお金のパワーに振り回されて、会社のお金を余計なことに使う人も出てきたりします。
こういう人の特徴は2パターンで、【お金=力だと思っているタイプ】と、【清貧タイプ】の人です。
(正直清貧タイプの方が、お金のエネルギーに振り回されやすいと感じます)
個人的な意見ではありますが、この両者と組むのはやめた方がいいでしょう。
デメリット4:人間不信になる出来事が多い
誰かと一緒にビジネスを始めると、人間不信になる出来事も多いです。
もちろん本当にいいチームであれば、その限りではないのかもしれません。
(むしろそうであってほしい…)
ただ、組んだ人が信頼できる人であればあるほど、裏切られた時のダメージは大きいんです。
起業というのは、お金が大きく絡みますし、そのお金は時に人を大きく豹変させます。
すごく信頼していた人が、会社のお金を持ち逃げしたりもしますし、人の考えというのは本当に読めないです。
起業家の中には、「人は裏切るもの」という前提でビジネスをしている人も、決して少なくないでしょうね(*_*)
友達と起業するのは基本NG
ここまで複数人で起業するメリットとデメリットを挙げましたが、最もデメリットを享受しやすいのは、「友達と起業する」パターンです。
大学生とかだと「この仲間で会社作ろうぜ!」ともなりやすいですが、異なるスキルを高めている人同士でもなければ、ここで組むべきではありません。
ただ仲がいいだけだと、大抵何もできないまま終焉を迎えますしね。。。
組む明確な理由があって、それがたまたま友達同士ならいいですが、多くはそうじゃないはずです。
一人じゃ不安だから、友達と組む。
根本はその程度の理由だと思います。
こういうマインドの人同士が組んでも、スタートアップを成功させることは、よほど運がない限りできません。
どうしても友達と組みたいなら、まず自分が会社を成功させて、そのあと友達を引き入れるくらいの方がいいでしょう。
夫婦での起業は上手くいきやすい
よく「共同経営で成功した例は見たことない」と言われますが、個人的には2つの成功例に触れてきました。
そして共通するのは、夫婦での共同経営でスタートしていたことです。
たまたまかもしれませんが、夫婦で一緒にビジネスを創業した話は、小さい企業やお店だと決して珍しくありません。
夫婦の絆は、ビジネス面でも非常に有効かもしれないと考えています。
(夫婦である以上、報酬で揉めることもないですしね\(^o^)/)
一応リスクとしては、万が一仕事で大きく揉めてしまった場合、そのまま夫婦関係の悪化に繋がってしまうことです。
なので会社の代表をどちらか一人に絞ることだったり、もう一人意思決定できる人を用意しておくのもいいでしょう。
もし揉めた場合、二人だと話が平行線で前に進みませんが、第三者がいると話がまとまりやすいですからね。
しっかり対策しておけば、夫婦で起業するのはありかと思います( ^ω^ )
複数人での起業は慎重に
今回は複数人で起業するメリットとデメリットというテーマで、記事を書かせていただきました!
基本デメリットの方が大きいので、始めるなら慎重に進めてほしいところです。
ただ、当然メリットもありますし、相乗効果で爆発的な成長ができるかもしれません。
デメリットを排除できて、メリットを大きく享受できると感じたら、思い切ってスタートしてみてほしいですね∩(´∀`∩)