僕は3年間転職エージェントとして人材業界に在籍し、その後1年半表向きホワイトなブラック企業に在籍しました。。。
この経験から感じるのは、世の中にやりがい搾取をする企業がジワジワと増えていることです。
ちなみにやりがい搾取企業とは、文字通り社員にやりがいを感じさせることで、低賃金で働かせる企業のこと。
まともな報酬を払わないで長時間働かせる姿勢は、まさにブラック企業そのものですが、、、
しかし表面上クリーンな企業というイメージを出しやすいからか、やりがい搾取を行う企業が増えているのかもしれません。
僕には真実はわかりませんが、一つ言えるのはやりがい搾取系企業にいても決して幸せになれないということ。
やりがいよりも正当な対価を払う企業にいた方が、自分の幸せを掴めると思うんです。
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やりがい搾取企業が増える理由は?
こうしたやりがい搾取企業が増える理由は、今の若者が求めるニーズを満たせるというのが一つ考えられます。
今の時代は条件面よりも、やりがいを求める傾向が強くなっています。
自分が何者なのか、何がしたいのかわからない人が増えているからこそ、無意識に「やりがい」を得たいと思うのかもしれません。
そういった傾向があるため、「うちの企業はやりがいのある会社です!若い人に裁量も与えます」みたいに謳うことで、やりがいを求める人が一定数集まってくるわけですね…!
そしてやりがいを求める人たちは、頑張って働く人たちがとても多いです。
エネルギーにも溢れていますし、更に言えばとても純粋なんです。
安月給で長時間働かせても、文句の一つも言いません。
ブラック企業自体も増えていますし、ここに漬け込む企業が増えるのは、ある意味当然のことかもしれないですね。。。
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ブラック企業だと気づくのは、ボロボロになってから
もちろんそういう会社で働いている人たちも、そのうち「この会社やばい」と気付くことになります。
ただ、気付くのって割とボロボロになってからなんですよね(´ ・ω・ `)
心を壊されてしまったり、同級生が自分より高給かつ幸せになっている様子を知った時に、ようやく自分がブラック企業にいることに気づきます。
やる気があったり仕事のスキルは磨けるので、転職市場で強くなるという点ではメリットですが、問題はボロボロになるまで気付かないことなんです。
会社というのは箱庭世界みたいなもので、その中にいると他社の労働環境を知る機会はほとんどありません。
外を見る目がある人はまだいいですが、案外自社しか見られない人も多いですし、やりがいを求めていれば尚更です。
会社側が社員を洗脳することもありますし、ボロボロになるまで「この会社サイコー!」と思ってしまうんですね。。。
やりがい搾取企業に騙される人は増えている
これも時代なのか、やりがい搾取を図る企業はとても多くて、更にタチが悪いのは入社前に見極めるのがとても難しい点です。
結構やりがい搾取をする企業は、若い人にも裁量を与えてくれたり、自分のやりたいことができる環境であることを謳います。
長期労働で賃金が低い点さえ言わなければ、やる気のある人からするとまさに理想の企業なんですよね(*_*)
そして面接でもクリーンなことを主に伝えるため、面接を受ける側もいい会社だと思ってしまいます。
本当はネガティブな面もどんどん聞くべきなんですが、実際面接でそんなことを聞けば、落ちる確率が上がってしまいますからね(´ ・ω・ `)
結局できるのは浅い質問までで、ブラック企業か見極めるような質問はどうしても躊躇われてしまうんです。
なので企業の口コミサイトで「この会社ブラック企業です!」って書いていない限り、入社前に見極めるのってかなり難しいわけですね。。。
その結果として、やりがい搾取企業に騙されて入社してしまい、更にはそこで頑張ってしまう人も出てきます。
身に付けたいスキルだけ身に付けて、その会社をさっさと離れるしたたかさがあればいいですが、、、
その会社でやっていくしかないと思い込んでしまったら、多分ボロボロになるまで働くことになってしまうでしょうね…!
やりがい搾取企業は何を目指しているの?
ちなみにやりがい搾取企業というのは、一体何を目指して作られた企業なんでしょうか。
個人的に思う他のブラック企業との違いは、企業理念にあると考えています。
ブラック企業は大抵、「社会に貢献する企業である」「人々の幸せに寄与する〜」みたいな、なんの想いも伝わってこない内容です。
それに対してやりがい搾取を行う企業は、それなりに企業理念が作り込まれていて、企業が何を目指しているのが明確に伝わってきます。
なので会社としての存在で考えれば、ホワイト企業のそれとほとんど変わりないですし、世の中の為になる企業と言えるかもしれません。
会社の発展しか考えていない
しかしホワイト企業かブラック企業かを明確に分けるポイントがあって、それは社員のことを考えているかどうかです。
ホワイト企業は社員のためを考えているのに対し、ブラック企業は会社の発展しか考えていません。
そもそも会社の収益面だけで考えれば、会社と社員の利害は対立しているわけです。
会社としては当然、安月給で長時間働かせた方が儲かるわけですし、逆に高い給料を払うことで儲けは減っていきます。
なので会社の発展しか考えていない企業ほど、どうやって人件費を抑えるかを考えるんです。
そのために最も効果的なのが、給料の変わりに「やりがい」を与えることなんですね…!
もちろん給料もやりがいもくれるホワイト企業もありますが、ブラック企業はやりがいしかくれませんし、むしろ一方的にやりがいを押し付けられることすらあります。
もし給料が安いと感じたら、その会社は搾取をしたいだけのブラック企業だと思っておいた方が賢い選択ができるでしょう。
やりがいという言葉が嫌いな僕
そしてこれはただの個人的な話ですが、、、僕はなんとなくやりがいという言葉が好きじゃないんです。
これからの時代、僕は好きなことを仕事にするのが正解だと思っていて、好きなことをするのに「やりがい」なんて存在しないからです。
例えば自分の趣味にやりがいを感じることなんてないですよね(°_°)
ワクワクや達成感を味わうことはあっても、やりがいみたいなものを感じることは、少なくとも僕はありません。
そして個人的にやりがいというのは、「やりたくないことに楽しみを見い出す」ときに感じていた感情です。
例を出すと、倉庫内ピッキング作業で「1時間にいくつできるか」みたいな楽しみを見い出すのが、やりがいというイメージですね。
もちろんやりがい自体は全く否定しないですし、初めて仕事をする時はそういうのもすごく大事です。
しかし20代後半になってもやりがいなんて求めているのは、ちょっと違うんじゃないかなぁと思うんですよ。
自分が何をしたいのかが明確になればなるほど、うまく言えないですがやりがいなんてものは感じなくなります。
そういった意味でも、やりがいを感じることより好きだと思うことを仕事にするというのも、一度考えてみてほしいところですね。
※詳しくはこちらの記事でもまとめています
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やりがい搾取企業では働かないこと
今回はやりがい搾取企業について、自分なりの考えをまとめてみました。
やりがい搾取企業にいる唯一のメリットは、ある程度のスキルが身につくことなので、得られるものは得るというのも賢い選択になり得ます。
しかし、そういう会社で長く働いてもいいことはないので、基本的には「働かない」ことが大切になってきますね(´ ・ω・ `)
もし今働いている会社で「やりがい搾取されている」と少しでも感じたら、転職するか副業を大きくすることを考えてほしいです。
搾取したい企業は副業禁止であることが大半なので、その場合は転職一択ですね(°_°)
ちなみに副業を許可もしくは推奨している会社は、ホワイト企業である確率が非常に高いです。
リクナビで「副業」というワードで検索をかければ、ホワイト企業が見つかりやすいので、早めに転職活動を始めてみてくださいね!
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